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ブラジルで50年ぶりにカスタムポンプを受注 カスタムポンプのベストソリューションプロバイダーを目指します

2020年7月30日

ベトナム工場のカスタムポンプ製造現場

 荏原製作所(以下:荏原)の海外グループ会社であるEBARA Bombas América do Sul Ltda.(以下: EBAS社)は、ナシオナル製鉄(Companhia Siderurgica Nacional)より、ブラジルでは約50年ぶりとなる立型ポンプを受注しました。

1. 背景
 南米でのカスタムポンプ事業の歴史は古く、納入実績は1970年代初頭に遡ります。1975年に当社初の海外生産拠点である深井戸ポンプを生産するEbara Industrias Mecânicas e Comercio Ltda. (現EBAS社の前身)を設立する以前より、荏原は日本で生産したカスタムポンプ製品およびサービス&サポートを提供してきました。
 以来、ブラジル国内のみならず、アルゼンチン、チリ、ベネズエラ、コロンビアなど南米全土に、上下水、鉄鋼、電力、石炭火力、肥料プラントといったさまざまな業界にカスタムポンプを納入してきました。その後1980年代に、ブラジル経済の衰退に伴うハイパーインフレの進行によって、輸入品のポンプに代わり自国内での製品調達が主流になると、南米におけるカスタムポンプの客先とのネットワークが途絶えてしまいました。

2. EBAS社におけるカスタムポンプビジネス概要
 EBAS社は設立当初より、深井戸ポンプを中心とした標準ポンプの生産を行っています。カスタムポンプ本体の設計・製造・試験は、当社のカスタムポンプの工場として世界で最大級の富津工場を中心に、中国、ベトナムの工場と連携したグローバルな荏原の生産体制で南米のカスタムポンプのニーズをカバーしています。
 
 EBAS社はカスタムポンプの顧客を取り戻すため、2010年よりサービス&サポート部門を強化しています。具体的には、客先のメンテナンス部門、プラントオペレーション部門、プロセス設計部門にヒアリングを行い、以下のサービス推進を図ってきました。

• 客先へのテクニカルサポート(ポンプシステム設計のサポートなど)
• ポンプの長期メンテナンスサービスとオーバーホール
• 短納期で現地調達可能なスペアパーツの提供
• 日常的なメンテナンスサポート、異常診断サービス
• 客先でのオンサイトポンプ性能試験

 このようなサービスを通して客先からの依頼が徐々に増え、2017年にウルグアイ、2018年にはコロンビアの客先から、それぞれカスタムポンプの製品受注を獲得しました。そして2020年に、50年ぶりとなるブラジルでの立型ポンプの受注に至りました。今回受注したポンプは、カスタムポンプのグローバル生産拠点であるEbara Vietnam Pump Company Limited(ベトナム)の工場で生産し、2021年3月の出荷を予定しています。

3.今後の展開
 荏原は中期経営計画「E-Plan2022」でカスタムポンプ事業の収益性を改善するため、地域ごとに異なる市場のニーズを捉え、収益性の向上とサービス&サポートの強化を目標に掲げています。
 EBAS社は、カスタムポンプのベストソリューションプロバイダーとして、製品の据え付け、試運転対応、改造・改良、ライフサイクル延命化の提案を通じてお客さまから信頼を獲得し、南米市場における荏原のカスタムポンプのシェア拡大に繋げていきます。

荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。