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研究開発

EBARA R&D WAY

研究開発体制は新たな段階へ
Ebara Innovation for X

2016年4月、荏原製作所でまた新たな研究開発の取組がスタートした。それが、EIX(Ebara Innovation for X)。荏原製作所のまだ見ぬ未来 = ‘X’を生み出していくための仕組みである。2009年にスタートした研究体制構築の状況を遡りながら、EIXの狙いと、これから荏原製作所が描くR&D WAYの未来へのベクトルを紹介する。

研究開発体制 HOP期 2010年、EOIが立ち上がり、研究開発の刷新が始まった。

荏原製作所は2009年、それまでの中央集中型の研究スタイルを刷新して、新たな研究開発体制の構築に着手した。そのファーストステップとなるのが2010年に立ち上がったEOI(Ebara Open Innovation)である。
このEOIは、各カンパニーの研究開発部門が外部の研究機関と連携して、オープンなスタイルで基礎技術の研究開発を進めていくものだ。コーポレートがそれらの企画や管理をサポートし、中長期的な視点から全体を統括する。
2010年、風水力機械カンパニーによる5つの研究テーマでスタートしたEOIは現在、全社的な取組に広がり、30を超える国内外の大学・研究機関と共同研究を展開。学会発表や特許の取得など多くの成果を生み出している。

[荏原製作所の研究体制の歴史]

研究開発体制 STEP期 最前線の技術と研究開発のオープンな関係。それがEOLである。

そしてEOIに続く次のステップとして、2014年にスタートしたのがEOL(Ebara Open Laboratory)だ。世界トップクラスの研究機関と連携していくためには、自らの技術も世界最先端を維持しなければならない。荏原製作所ならではのコア技術をさらに深掘りするとともに、継承する人材を育成し、それらの成果をスピーディーに製品に結びつけていく仕組みがこのEOLなのである。
EOLは、コーポレートの研究組織であり、「基盤技術研究室」「製品コア技術研究室」「解析・分析技術室」の3つで構成されている。しかし、これらの研究室が集合した、いわゆる「研究所」といった専用施設はない。バーチャルな研究組織であることが、EOLの大きな特徴なのである。経験豊富な各カンパニーの技術開発責任者が、メンターとして各研究室をサポートする。
人材についても非常にフレキシブルだ。各カンパニーとの垣根を取り払い、オープンに人材が行き来できるようになっている。実際、ほとんどの者が兼務というスタイルで研究開発に取り組んでいる。たとえば、カンパニーで日頃技術に向き合っていて、「もっと突き詰めたい」と思うテーマに出会ったとしよう。そのテーマを抱いてEOLで集中して研究することで、得られた成果をカンパニーに持ち帰り、速やかに製品化につなげることができるわけだ。
そして2016年、荏原製作所はまた新たな研究開発の仕組みを創設した。EIX(Ebara Innovation for X)。荏原製作所のまだ見ぬ未来 = Xを生み出していくための取組である。

EOL図表

研究開発体制 JUMP期 ダイナミックな新事業創出のトリガーとなる、それがEIX。

荏原製作所では、上述したようにEOI(Ebara Open Innovation)とEOL(Ebara Open Laboratory)という独自のスタイルによる研究体制の構築を推進している。
EOIがホップ、EOLがステップ、つづくEIXは新事業創出に向けたジャンプとなる仕組みである。この3つの段階ごとに共通基盤技術の深化をはじめ、外部の最先端の手法を取り入れたコア技術の開発、製品への応用、そして人材の育成まで、すでに多くの成果をあげている。
荏原製作所の未来の技術を見据えたとき、これら基礎的な研究開発に根ざした取組は欠かすことはできない。しかし、その一方で製品化や事業化にダイレクトに結びつく、ビジネス視点からの仕組みの構築も重要である。
その役割を担う新しい一手がEIX(Ebara Innovation for X)なのである。
荏原製作所にはかつてCP(コーポレート・プロジェクト)という全社的な仕組みが存在したがEIXは、それを更に進化させたものともいえる。現在、精密・電子事業カンパニーが展開する半導体製造装置は、CPがきっかけとなって生まれてきたもの。EIXでは、ダイナミックな新事業創出、それに直結する新技術の開発を目指し挑戦を続けていく。

研究開発フロー図表