社会貢献活動方針
荏原は、事業フィールドである「水と空気と 環境」に係わる分野で「技術支援」と「教育支援」を軸とした社会貢献活動に取り組む
荏原グループは、水と空気と環境の分野で広く社会に貢献することを企業理念に定めています。荏原グループにおける社会貢献は、社会の課題に製品やサービスによるソリューションを提供する事業を通じた社会貢献と、地域や社会と積極的にコミュニケーションを図り、地域の課題解決やよりよい社会づくりに関わる社会貢献の両方だと考えています。
荏原グループではこの考えを更に推進するため、事業を通じた社会と環境の観点から、ESG重要課題及びその対応方針を設定しています。また、社会貢献活動においては、当社の強みとなる事業や技術を活かした荏原らしい活動の軸となる社会貢献活動方針を制定しています。
活動の基本的な考え方
荏原グループでは、社会貢献活動方針を基軸とし、以下の3つのテーマで社会貢献活動を展開しています。活動にあたっては、支援する団体や地域の方々とのコミュニケーションを通じて、変化する課題やニーズを把握しながら、常に改善を重ねています。
1 | . | 事業活動を活かす 100年を超える事業活動で培った技術・ノウハウは荏原グループの強みです。この強みを積極的に活用し、荏原らしい社会貢献活動を推進していきます。 |
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2 | . | 人材を育てる 科学技術・環境・伝統・スポーツなど様々な活動を通じて次世代を担う人材の育成に貢献します。 |
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3 | . | ニーズに応える 地域や社会の課題を的確に把握し、ニーズにあった貢献活動を推進していきます。 |
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また、荏原グループでは8つのESG重要課題を選定し、それらの課題解決として6つの対応方針を策定しています。社会貢献活動においても、事業同様にESG重要課題に取り組んでいます。具体的には、重要課題『社会インフラの整備』とその対応方針『エネルギー・資源の使用を最小化する製品・サービスを提供します』『S&S事業を拡充し、製品寿命の最大化と故障による製品の停止時間を最小化します』に対応し、東南アジア地域などの社会インフラ整備に貢献する畠山清二記念荏原基金技術セミナーでは、エネルギー使用の最適なポンプ設備計画やポンプの省エネルギー運転に関する講義を行っています。
主な活動
事業活動を活かす
1: 畠山清二記念荏原基金 技術セミナー
当社の「地域社会とともに生きる荏原」という理念のもと、「畠山清二記念荏原基金」を設立し、東南アジアを中心に、荏原グループが事業で培っていた技術や経験を世界中の地域社会の発展に役立てるため、無償の技術セミナーを開催しています。テーマは治水、排水、水道、灌漑など「インフラ整備に必要なポンプ技術」となっています。また近年は冷凍機技術に関連した技術セミナー開催の要望に応えるため、冷凍機技術セミナーも開催しています。
さらに2015年より発展途上地域の大学の「研究・教育に使う最新のポンプが欲しいが予算がない」との声に応えるため、当社のポンプユニットおよびポンプのカットモデルを寄贈する活動を開始しました。
詳細は「畠山清二記念荏原基金」を参照下さい。
![]() 寄贈したポンプのカットモデル
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![]() セミナー風景
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2: インターンシップ・工場見学・企業見学
荏原グループでは、事業への理解を深めていただくと共に次世代を担う人材の育成に貢献するため、小学生から一般の方々まで幅広くインターンシップ、工場見学・企業見学の受入れをしています。
![]() 工場見学
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![]() 職場体験
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インターンシップ | 工場見学 | 企業見学 | |
一般 | 1 | 15 | 0 |
児童・生徒・学生 | 29 | 557 | 3 |
計 | 30 | 572 | 3 |
合計 | 605 |
一定期間、実務の体験をします。数日間の短期インターンシップや、数か月間に及ぶ長期インターンシップなどがあります。
*工場見学・企業見学
事業説明、ポンプ等製品の仕組みの説明と共に、工場、職場の見学をします。
人材を育てる
1: 発明協会/青少年創造性開発育成事業との協働
![]() 荏原製作所賞 表彰風景
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当社では「青少年の創造性開発育成により、将来の科学技術を担う人材を育成し、もって我が国経済の発展に寄与する」という公益社団法人発明協会の青少年創造性開発育成事業の趣旨に賛同し、積極的に活動を支援しています。
その一環として発明協会の主催する全日本少年少女チャレンジコンテストに特別協賛しています。このコンテストを通じて、全国の少年少女にモノづくりの楽しさ、チームワークの大切さ、豊かな発想力と具現力を身につけてもらい、ひいては将来の科学技術を担う人材に成長して欲しいと思っています。
公益社団法人発明協会
2: リケジョ(理系女子)支援
![]() ミライリケジョ♡
モノづくりカフェ参加者 |
「モノづくり=男子の現場」ではなく、女性が活躍できるフィールドであることをこれからも発信していき、モノづくりの現場に対するイメージ向上を図る取組みとして、これからも継続していきます。
Rikejoサイト
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3: 「第16回 高校生科学技術チャレンジJSEC2018」への協賛
高校生対象の科学技術の自由研究コンテスト/JSECが掲げる「考えて課題を解決する力、国際競争力のある若い人材を応援する」という趣旨に賛同し、「荏原製作所賞」を設けて継続的に支援しています。
http://manabu.asahi.com/jsec
また、上位入賞者の中から選抜された数チームは、2019年春に米国アリゾナ州フェニックスで開催される「インテル国際学生科学技術フェア(ISEF)」に日本代表として派遣されます。
http://isef.jp/
![]() 受賞者記念
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【 荏原製作所賞 】
受 賞 者 : 岐阜県立岐阜高等学校/廣瀬 雅恵さん、常川 光樹さん、政井 菜々美さん
研究タイトル : 環境DNA定量解析を用いた生物分布モニタリングの確立
~長良川・揖斐川におけるアユと冷水病菌の季節的相互関係を探る~
![]() 最終審査会/ポスター発表の様子
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![]() 授与式
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ニーズに応える
1:地域のニーズに応える
①事業所納涼祭
荏原グループでは、地域の一員として地域の皆様との交流も大切にしています。
各事業所の納涼祭は、荏原グループ関係者の他に地域の皆様にもご参加いただき開催しています。
![]() 富津事業所
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![]() 藤沢事業所
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![]() 袖ケ浦事業所
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②東京羽田ヴィッキーズ女子バスケットボールクラブへの支援
荏原女子バスケットボールチーム「エバラヴィッキーズ」は、地域に密着したクラブチーム「一般社団法人 羽田ヴィッキーズ女子バスケットボールクラブ」となりました。
荏原製作所は、メインスポンサーとして東京羽田ヴィッキーズへの支援を通じ、地域のスポーツ文化の振興に貢献しています。
・荏原ブランドサイト
東京羽田ヴィッキーズ紹介
本橋菜子選手取材ページ
・東京羽田ヴィッキーズ
2:社会のニーズに応える
①アフリカ・アジアの子どもたちに学校給食を贈る活動
2015年5月より、本社および富津事業所、藤沢事業所、袖ヶ浦事業所の社員食堂において、「社食で社会貢献」活動を実施しています。社員が気軽に参加できる社会貢献として、NPO法人TABLE FOR TWO International/TABLE FOR TWOプログラム *1に参加し、ヘルシーランチを食べながらできる寄付とマッチング寄付 *2に取り組んでいます。
学校給食を支援することが子どもたちの就学率向上にも寄与しており、将来を担う人材の育成に繋がっています。
TABLE FOR TWO
これまでの寄付状況 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 累計 |
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給 食 数 | 38,649 | 37,412 | 29,657 | 34,676 | 140,394 |
寄 付 額 | 772,980 | 748,240 | 593,140 | 693,520 | - |
*2 食堂設置の寄付皿1枚(20円)につき、会社が10円、社員が10円を寄付する活動。
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②被災地支援活動
[H30年7月豪雨]
被災された皆様と地域の復旧・復興に役立てていただくため、7月に義援金500万円を、また、9月には荏原グループ社員による募金活動で集められた義援金を、日本赤十字社を通じて寄付いたしました。
[東日本大震災]
東日本大震災の被災地の産業支援を目的に、復興庁の被災者支援コーディネート事業からの要請を受けて、岩手県・宮城県・福島県の3県の特産品を販売する「復興支援マルシェ」を開催しています。
震災復興には長い年月がかかるので荏原ではこれからも継続して東日本大震災の復興支援を続けて行きます。
![]() 第4回 復興支援マルシェ2019
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3:従業員のニーズに応える
従業員の「会社で手軽に社会に貢献したい」、「家族と一緒に社会貢献活動に取り組みたい」とのニーズに応えるため、社会貢献活動メニューを増やし、活動内容を充実させることで、社会貢献活動に取り組みやすい環境の整備を進めています。
これは社会貢献活動が地域や社会の抱える課題の解決に貢献しているだけでなく、それに取り組んだ従業員一人ひとりが感じる「より良い社会や地域づくりに参加しているという達成感や充実感」が業務に向かうモチベーションややりがいによい影響を与えると考えているからです。
荏原グループでは従業員が一人ひとりが業務とのバランスを保ちながら積極的に社会貢献活動に参加しています。
①「水と空気と環境の森」環境保全活動
従業員の家族や子どもに「自然や環境保全に貢献する活動を行いたい」という要望に応えるため、神奈川県の森林再生パートナーとして、間伐や草刈りなどの森林保全活動を実施しています。
2019年当社活動の様子
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②紛争・貧困地域の子どもたちに絵本を届ける活動
「社会に役立つことをしたいが気軽に参加できる活動がない」、「小さな子どもと一緒に社会に役立ちたいが何をすればいいのか分からない」という従業員の声に応えるため、家庭でも行える活動として「紛争・貧困地域の子どもたちに絵本を届ける活動」に参加しています。
シャンティ国際ボランティア会
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地球を旅する水の話(福音館書店)、フローレンス・ナイチンゲール(光村教育図書)、へいわってどんなこと?(童心社)、せかいいち うつくしい ぼくの村(ポプラ社)、空気さんありがとう!(自由国民社)、空のうえにはなにがある?(評論社)
ええところ(学研プラス)、かずをかぞえる(玉川大学出版部)、とべ!ちいさいプロペラき(福音館書店)、ぼくがラーメンを食べてるとき(教育画劇)
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