沖縄美ら海水族館の巨大水槽を支え維持するポンプ
〈日本〉

沖縄の魚たちの命を支える、新鮮な海水を循環させる特別なポンプ

国営沖縄記念公園海洋博覧会地区にある沖縄美ら海水族館は総水量約10,000 m3の水槽規模を有しています。全長8.8mものジンベエザメや世界最大のエイの一種であるナンヨウマンタをはじめ、多種多様な魚たちが泳ぐ世界最大級の「黒潮の海」大水槽(水槽容量7,500m3)や、自然光を取り入れ約80種460群体ものサンゴを飼育展示した「サンゴの海」水槽(水槽容量300m3)等、総展示槽数は75槽にもなります。
この水槽で、沖縄周辺の海を再現するには、新鮮な海水の供給が欠かせません。また、生物を取り扱う環境では、装置のトラブルが致命的となるため高い信頼性が必要になります。それを実現するために、水槽の海水の循環用や配水用として45台以上の樹脂製渦巻ポンプFPS型が採用されています。

この樹脂製渦巻ポンプは、熱硬化性樹脂を採用し、酸や海水等のステンレスが浸される液体に対して、特に優れた耐食性をもっています。また、ガラス繊維強化をしていないので焼却処分が可能であり、環境にも配慮したポンプとなっています。このように荏原のポンプは、世界の暮らしの中で活躍しています。