北千葉揚排水機場・北千葉第二機場(北千葉導水路)

治水・利水・浄化の三つの機能を持つ複合施設

機場概要

施設所在地:千葉県印西市、柏市
最大吐出量:北千葉揚排水機場 揚水40㎥/s、排水80㎥/s
     :北千葉第二機場 40㎥/s
設置台数 :北千葉揚排水機場 10㎥/s×5台、30㎥/s×1台
     :北千葉第二機場 5㎥/s×2台、10㎥/s×3台
型   式:北千葉揚排水機場
       立軸渦巻斜流ポンプ 口径3600mm(30㎥/s)エンジン駆動
                 口径2000mm(10㎥/s)モータ&エンジン駆動
     :北千葉第二機場
       立軸渦巻斜流ポンプ 口径2000mm(10㎥/s)モータ駆動
                 口径1500mm(5㎥/s) モータ駆動

課題・解決方法

北千葉導水路は3つの役割を持つ施設として建設されました。
【治水】
手賀川及び坂川流域の低地部は首都圏へのアクセシビリティがよく、急激に都市化が進みました。その為、地面に雨水が浸み込みにくくなり、浸水被害が顕著となり洪水対策が必要となりました。

【利水】
首都圏に流れている江戸川は人口増加等に伴い水需要が増加しました。広域的水利用の必要性から、水量の豊富な利根川より江戸川へ水を供給する事となりました。

【浄化】
手賀沼は魚類も豊富で漁業や地域の農業に利用する美しい沼でしたが、昭和40年代から始まった沼周辺の都市化により、生活排水やアオコの発生等により沼の水質が悪化しました。その為、利根川の綺麗な水を注水し、手賀沼の水質改善を図ることになりました。

特長

北千葉導水路は利根川と江戸川を結ぶ全長28.5kmの導水施設であり、手賀川・坂川流域の洪水を防ぐ「治水」および、江戸川都市用水の「利水」、手賀沼の「浄化」の役割を担います。


VRツアー

ビジターセンター 屋外


ビジターセンター 2F


北千葉揚排水機場

3600mm(30㎥/s)排水専用ポンプのエンジンと減速機(写真手前の1台)、2000mm(10㎥/s)揚排水兼用ポンプのエンジン&モータと減速機(写真奥の5台)

2000mm(10㎥/s)モータ&エンジン駆動の揚排水兼用のポンプが5台設置されています。

3600mm(30㎥/s)エンジン駆動の排水専用ポンプが1台設置されています。

2000mm揚排水兼用ポンプ5台の吐出配管が、Φ5400mmの吐出合流管に接続され、排水運転の際は手賀川の水を利根川へ流します。また、揚水運転の際は吐出合流管から分岐したΦ3200mm埋設管2条で、14.8km離れた北千葉第二機場の着水井に水を流します。

北千葉第二機場

1500mm(5㎥/s)ポンプのモータ(大・小)と減速機(写真手前)

1500mmポンプ(5㎥/s)2台(写真手前2台)、2000mmポンプ(10㎥/s)3台(写真奥3台)

2000mm・1500mm揚水ポンプ5台の吐出配管が、Φ3400mmの吐出合流管に接続され、そこから分岐したΦ3200mm埋設管2条で、7.4㎞離れた坂川放流口に水を流します。

北千葉揚排水機場(印西市)から送られた利根川の水を、北千葉第二機場(柏市)の着水井(写真手前)から転倒ゲートを介し手賀沼へ水を流します。また、着水井の水を北千葉第二機場のポンプで坂川放流口へ流し、その水は坂川を通り江戸川へ流れます。

北千葉揚排水機場(印西市)から送られた利根川の水を、北千葉第二機場(柏市)の着水井(写真手前)から転倒ゲートを介し手賀沼へ水を流します。また、着水井の水を北千葉第二機場のポンプで坂川放流口へ流し、その水は坂川を通り江戸川へ流れます。

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