2019年03月25日
株式会社 荏原製作所
荏原製作所(以下:荏原)は、2019年2月21、22日の二日間、カンボジア プノンペンのInstitute of Technology of Cambodia(ITC:カンボジア工科大学)で「畠山清二記念荏原基金 ポンプ技術セミナー」を開催しました。カンボジアでは、これまでに20回以上セミナーを開催しています。
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背景
荏原は、技術指導などの国際協力を通じて、世界各国で相互理解を深めてきました。1989年の畠山清二記念荏原基金設立以来、世界各地でセミナーを270回以上開催しており、延べ13,000人以上が参加しています。今回の開催地であるカンボジアの主要産業は農業であるため、灌漑などに多くのポンプが使われています。加えて近年では都市化に伴い、上下水道向けポンプの需要が高まっています。
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農業省、プノンペン市水道局、地方自治体の上水道事業関係者、大学生(エンジニアリングを学んでいる4年生が中心)など106名が受講しました。セミナーでは、ポンプの基礎知識、ポンプ場の基本計画、省エネ対策などの講義を行いました。また、プノンペン市内の排水ポンプ場の見学会も開催しました。プノンペン市中心部は周囲に比べて標高が低く、近年の人口増加も伴い都市排水設備の整備が課題となっています。今回見学したポンプ場は、荏原が昨年、口径800mmの排水ポンプ(*1)を5台納入しています。
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今後の展開
荏原は、今後もポンプをはじめとする製品・サービスの提供をするだけでなく、技術セミナーなどの国際協力活動を通じて東南アジア諸国の発展に貢献していきます。2019年はタイ、ベトナムなどを含め、計6回のセミナーを開催予定です。
荏原グループは、中期経営計画とESG重要課題に取り組むことで、経営方針に基づいて企業価値のさらなる向上を図り、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指します。
機名:800VSP 要項:100m<sup>3</sup>/min × 6m ×150kW
Company name | Ebara (Thailand) Limited |
http://www.ebara.co.th/index.php/en/ |
技術力向上を通じた高いレベルの経済生産性を達成する。
産業セクターにおける科学研究を促進し、技術能力を向上させる。