2017年09月20日
株式会社 荏原製作所
荏原製作所(以下:荏原)は、2017年8月24日~8月31日にかけてタイのバンコクでポンプのセミナーを行いました。今回のセミナーは、Asian Institute of Technology (AIT)との共催27回目になります。セミナーにはタイ、ベトナム、バングラディッシュ、カンボジア、ラオス、ネパール、フィリピン、スリランカの8カ国から技術者などを中心に52人が参加しました。
セミナーでは、水道設備向けポンプ技術をテーマに、浄水場などの取水ポンプの仕様の決め方やウォーターハンマー対策、ポンプの省エネルギー運転などの講義、浄水場・排水ポンプ場への見学ツアーなどを行いました。今回初参加となるネパールの技術者からは、ウォーターハンマー対策の講義は非常に役だったとの声が聞かれました。標高の高いネパールでは送配水に全揚程が高いポンプが必要で、一般的に全揚程の高いポンプでは、配管内の圧力変動が大きくなるので、ウォーターハンマー現象※が起きやすいと言われています。
荏原は、技術指導などの国際協力を通じて、世界各国で相互理解を深めてきました。1989年の畠山清二記念荏原基金設立以来、世界各地でセミナーを260回以上開催しており、延べ12,000人以上が参加しています。2017年度は計5回のセミナーを予定しています。
荏原は、今後もポンプをはじめとする製品・サービスの提供をするだけでなく技術セミナーなどの国際協力活動を通じて、東南アジア・南米諸国などの発展に貢献していきます。
ウォーターハンマー現象:ポンプ起動時や、停止時(特に停電などによる急停止時)、バルブ開閉時など管内を充満して流れている水の速度が急激に変化すると、水圧に激しい変化が生じる。この現象を水撃作用(ウォータハンマー)という。ウォーターハンマー現象が発生すると配管やバルブなどが破損してしまう。
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見学ツアーで行ったパカノン排水ポンプ場の中で