2021年01月27日
荏原製作所(以下:荏原)は、JSEC※が目指す日本の科学技術水準の向上と自発的に考えて課題を見つけ、解決し、さらに展開しようとする若い人材を応援するという活動趣旨に賛同し、「第18回高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC2020)」に協力しています。
2020年度の「荏原製作所賞」は、静岡県 浜松市立高等学校 遊橋 望海さんに決定しました。
遊橋 望海さん
JSECは、2003年に朝日新聞社の主催で始まった科学技術と数学の自由研究コンテストです。理数教育を増進することで日本の科学技術水準の向上を目指しています。
荏原は長期ビジョン「E-Vision2030」で高度なESG経営の実践を掲げています。次世代を支えるグローバルな人材育成に資する社会貢献活動の一環として2018年からJSECに「荏原製作所賞」を設けて継続的に支援を行っています。
JSEC2020 最終審査会が12月12日、13日にオンライン開催されました。今年度は全国から286研究の応募があり、その中から32研究が最終審査会に進出しました。
11月中旬より社内審査にてさらに5研究を荏原製作所賞候補として選定、最終審査会当日はプレゼンテーション、質疑応答を行い、以下研究を荏原製作所賞として選定しました。
JSEC2020年度 荏原製作所賞
受賞者:
浜松市立高等学校 2年 遊橋 望海さん
研究テーマ:
機械学習を用いた体格・骨格ベースの動物走行速度予測モデル
~ キリンがチーターより速くないのはなぜ? ~
この研究は遊橋さんの動物好きから始まりました。動物の走る速さは何で決まるのだろうという好奇心、それを追求して明らかにしたいという科学的探究心、機械学習の利用を思いついた発想の柔軟性、それをゼロから学んで使ってみようと言うチャレンジ精神、多くの動物について丹念にデータを拾い出した熱意、これらの全てが結びついたことでこの研究が生まれました。そして、骨格と走行速度の関係を考察して適切な合成変数を導出したことにより、両者の相関を浮かび上がらせることに成功し、さらにこの成果を古代に絶滅したサーベルタイガーに適用するという着想により研究に深みを与えています。
このような遊橋さんの研究への取り組み方は、当社が創業の精神として掲げる「熱と誠」に通じるものであり、研究の成果も優秀であるため、荏原製作所賞に相応しいと判断致しました。
荏原製作所は、科学技術に関わる社会貢献活動を通じて、次世代を担う人材の育成に継続して貢献してまいります。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。