2021年03月17日
荏原製作所(以下:荏原)は、熊本県八代市の金剛排水機場において、雨水排水ポンプの更新工事を受注しましたのでお知らせします。
金剛排水機場は、日本三大急流の一つと言われる球磨(くま)川の河口に位置しています。干拓により広がった平野部は、い草やかんきつ類などを特産とする農業地帯です。この地域は、その成り立ちにより海抜が低いことが特徴です。1981年に完成した金剛排水機場は約40年間、地域の湛水被害の防止に努め農業経営の安定化や防災に貢献してきました。しかし、近年増加している台風や大雨は、河川の氾濫や水路の増水などを引き起こし、甚大な被害をもたらすことが少なくありません。
今回の工事は、老朽化した既設機場を更新し排水能力を向上させるものです。それにより、防災、減災を実現し持続可能な地域の農業経営に貢献します。
工事諸元 (抜粋) |
・主ポンプ:横軸斜流ポンプ(1200HZ型) φ1200mm×165m3/min(2.75 m3/s)✕5.9m ・原動機:4サイクルディーゼル機 223kW×1500min-1 |
各4台 |
受注金額 | 約6.8億円 | |
工期 | 令和3年3月~令和5年3月(2021年3月~2023年3月) | |
施工場所 | 八代市南平和町地内 |
荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指しています。社会システム事業では排水能力を向上させたポンプの開発や、メンテナンスが容易な設備やサービスの提供を通じて、社会インフラの強靭化を支えていきます。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。