2021年06月03日
荏原製作所(以下:荏原)は、工場でのデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するため、2021年度より国内の工場に勤務する製造現場社員全員にタブレット型端末を配布しました。
荏原は、長期ビジョン「E-Vision2030」における人材戦略として従業員の働きがいと働きやすさを両立し、最大限に能力が発揮できる環境の実現を目指しています。
これまでは多くの製造現場でパソコンなどの情報インフラが整っておらず、製造オーダーや作業指示書、マニュアルなどは紙や口頭となっていました。
当社では全社的な取り組みであるDXを工場でも強く推進しており、あらゆる生産システムを連携させる情報の整流化※を目指しています。製造現場社員全員(434名:2021年4月現在)にタブレット端末を配布し、情報をタイムリーに発信・取得できる環境を整えることで、設計変更などの指示遅れや情報の滞留を撲滅し、生産性向上を目指します。また、生産に関係する書類をクラウドにて管理・共有、会社からの情報連絡手段もEメールやイントラネットに一本化することでペーパーレス化を推進し、製造現場における情報格差を解消し、製造現場社員のモチベーションアップにもつなげます。
荏原グループの工場でDXを推進していくためには、製造現場社員の情報インフラ整備、ITリテラシー向上は不可欠です。グローバルで順次展開し、組織全体での業務効率化、生産性向上によるROICの向上に努めるとともに、働きがいと働きやすさを向上することで、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
※整流化:生産工程などにおいて、ものや情報が淀みなく流れている状態にすること
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。