2021年06月22日
左:排水ポンプ車外観 右:排水時の様子
荏原製作所(以下:荏原)は、浸水被害の軽減を目的とした排水ポンプ車を、福岡県に5台納入しました。
近年、国内では気候変動などの影響により大型の台風や局地的大雨の発生が増加傾向で、それに伴う水災害の激甚化が懸念されています。また、局地的な人口増加や宅地開発が進み森林や田畑の保水機能が失われたことから、計画量以上の大量の雨水が排水設備に流れ込むことによる都市型の水災害も見られます。今後も高まると予想される水災害のリスクに対して、排水設備には今まで以上に信頼性の高さと機動性が求められています。
九州地方には20の一級河川があり、支川や水路を含め多くの河川がくらしや産業を支えています。しかし、水災害が起きると大小の河川氾濫による浸水や地下の冠水など、地域への影響は少なくありません。災害現場が安全・安心に過ごせる日常を早く取り戻せるよう、排水ポンプ車に搭載されているポンプは、低水位でも排水を可能にし、軽量化も図るなど復旧作業を迅速化する工夫が施されています。
【排水ポンプ車(30m3/min級) 仕様】
1台あたりの搭載機器 | |
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ポンプ | 5.0m3/min×10m(ポンプ直列運転可) 質量:30kg 6台 |
発電機 | 125kVA |
操作制御盤 | 屋外防雨形×1面 |
車両台数 | 5台 |
荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指しています。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
※ 製品紹介:「エバラ 排水ポンプ車」は こちら