2021年07月16日
荏原製作所(以下:荏原)は、株式会社さかなファーム(以下:さかなファーム)が発行するJ-KISS型新株予約権*1を取得し、業務提携契約を締結しました。当社が開発している陸上養殖システムを活用した陸上養殖ビジネスの事業化と普及に向け、業界横断プラットフォームの構築を目指し協業します。
さかなファームは、養殖産業の発展を目指すプラットフォームカンパニーです。生産から加工、販売までの各プロセスの課題に対するコンサルティング、SaaS*2による生産管理、メディアECを通じた販路開拓による生産性と収益性の向上を実現する事業支援、また、これらの支援内容をパッケージ化した陸上養殖エコシステムの提供を行っています。
当社は陸上養殖の事業化に向け、荏原が創業以来培ってきた流体・熱制御などの技術を活かした省力化・自動化に関わる生産機器の開発を進めています。さかなファームとの協業により、同社が持つ養殖魚のブランディングやマーケティングに関わる知見を活用し、陸上養殖産業発展のためのプラットフォームの構築を進めていきます。
今後、さかなファームに当社の従業員を派遣し、顧客ニーズの把握とマーケットインの製品開発を目指します。また、同社への 派遣を通じ、革新的な事業アイディアの創出や新規事業をリードする人材を育成することも視野に入れています。
当社は、長期ビジョン「E-Vision2030」で「持続可能で地球にやさしい社会」「水や食べるものに困らない世界」への貢献を目指しています。当社の技術とさかなファームの知見を活かし、環境負荷が低く、安全・安心で、安定した品質と量が供給可能な陸上養殖システムの事業化を実現していきます。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
日本版Keep It Simple Security:有償新株予約権。シード期の企業は迅速な資金調達を行うことができるのが特徴。次の資金調達ステージ(シリーズA)に移行した際に、A種優先株式に転換される仕組み
SaaS(Software as Service):従来のパッケージで提供するソフトウェアに代わり、必要な機能のみをサービスとして利用可能にしたソフトウェアもしくはその提供形態