2021年08月06日
左:表彰状、右:ポンプ室内
荏原製作所(以下:荏原)は、国土交通省中国地方整備局長より令和3年度の国土交通功労者「優良工事施工団体」「優秀建設技術者(工事)」の2部門を受賞しました。これらは荏原が令和2年度に島根県内で完工した「大橋川上追子川排水機場機械設備新設工事」が評価されたものです。
島根県松江市は古くから河川や水路による産業が発展した街で、水の都とも言われています。しかし、市内中心部をはじめとした宅地化が急速に進み、想定以上の雨が降ると排水機場の能力が追い付かず浸水被害が発生するなどの課題が生じていました。
荏原は、水を送るポンプ設備などの提案、設計、調達、機械設備工事、アフターサービスの総合エンジニアリングによって、広範囲にわたり上下水道が抱える課題を解決しています。今回工事が行われた大橋川上追子川排水機場は、大型ポンプを増設することで大雨による浸水などの内水被害の軽減を図ることを目的としています。ポンプの増設により排水量は従来の約2倍となりました。
ポンプ諸元 (主要機器) |
立軸軸流ポンプ(1350VSGM型)×1台 Φ1350mm×300m3/m×3.1m×280kW |
工期 | 2018年(平成30年)11月27日~2020年(令和2年)12月28日 |
【受賞概要】
(1)
令和2年度 優良工事施工団体 中国地方整備局長表彰
優秀な施工により事業実施に寄与した点が評価されました。
(2)
令和2年度 優秀建設技術者(工事) 中国地方整備局長表彰
■ 優秀建設技術者:才田 哲治
本工事において、安全管理や活動を積極的に実践した点、現場運営に関して創意工夫を行った点、高度な技術で事業に貢献した点などが評価されました。
荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指しています。荏原の社会システム事業では排水能力を向上させたポンプの開発や、メンテナンスが容易な設備やサービスの提供を通じて、社会インフラの強靭化を支えてまいります。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。