2021年10月14日
オンライン開催の様子
荏原製作所(以下:荏原)は、10月4日に「The 7th EBARA Open Innovation Symposium on the Value and Business Opportunities of Sound Technologies」と題し、国内の著名な先生方をお招きして、シンポジウムをオンラインで開催しました。
荏原のEOL※1では、技術発展を支える人材を育成するEHU※2の活動を展開しています。EOIシンポジウムは、その活動の一つのプログラムとして、「技術分野を横断した学術と事業をつなげる産学連携共創の場」と位置付け2018年から開催しています。
従来、産業機械の分野では機械から発生する騒音は、小さくすることが望ましいと考えられていました。しかし、近年、自動車や家電などでは「快適な音」や「意味のある動作音」が製品価値の一部を形成し、消費者の商品選択に影響を与えています。
本シンポジウムでは、御法川 学 教授(法政大学)、戸井 武司 教授(中央大学)、梶川 嘉延 教授(関西大学)の3名の先生方より、音環境、サウンドデザイン、機械騒音とその評価、アクティブ制音技術について、最先端の技術・業界動向についてご講演頂き、約120名の従業員が参加しました。
「産業機械が発する音」を今までと違った視点で捉え、新たな付加価値を生み出すことで、より良い製品やサービスにつながるのではとの考えのもと、出席者全員で活発なディスカッションを通じ、気づきを得る機会となりました。
荏原は長期ビジョンE-Vision2030で「進化する豊かな生活づくりへの貢献」を重要課題として掲げています。EHUでは、今後も EOIでの共同研究などで関係のある先生をはじめ国内外の研究者を招聘した講演や講習会などを実施し、製品競争力の強化や技術力向上、新規事業の創出につなげていきます。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
※1. EOI(Ebara Open Innovation)
若手研究者を外部研究機関内で育成しながら、高度な技術課題解決に関する共同研究を実施していく、独自のオープンイノベーション形態
※2. EHU(Ebara Hi-tech University)
最先端の知識や技術を学ぶことで、研究者・エンジニアの技術の向上や、新たな研究アイデア創出を推進する取り組み
【開催履歴】
・第6回EOIシンポジウム「The 6th Ebara Open Innovation Symposium on CMP -Approaches to Smart CMP-」
・第5回EOIシンポジウム「The 5th Ebara Open Innovation Symposium on Computational Science & Optimization for Advanced Products & Processes」
・第4回EOIシンポジウム「The 4th EBARA Open Innovation Symposium on Post CMP Cleaning Technology」
・第3回EOIシンポジウム「The 3rd EBARA Open Innovation Symposium on Cavitation」
・第2回EOI国際シンポジウム「The 2nd Ebara Open Innovation International Symposium on CMP」
・第1回EOI国際シンポジウム「The 1st Ebara Open Innovation International Symposium on CMP」