2021年11月19日
荏原製作所(以下:荏原)は、細胞量産技術開発スタートアップの株式会社セルファイバ(以下:セルファイバ)と、細胞カプセル化装置の開発に関する共同研究開発を開始しました。
がんをはじめとする難病の新治療法として期待される細胞医薬品や、失われた身体の機能・組織を補う再生医療等製品など、細胞を用いた最先端医療技術の開発が注目を集めています。これらの細胞治療に用いられる細胞は、依然として手作業に依存した製造工程が主流で、製造の合理化が喫緊の課題となっています。
セルファイバは、特殊な細胞カプセル化技術「細胞ファイバ」を用いて、高品質な細胞を高密度で培養する「高生産培養」を実現しました。自動培養装置との組み合わせにより、1ロットあたりの生産量を飛躍的に高めることが期待されています。
当社は、当社が培ってきた流体制御技術や装置機器設計ノウハウを活用した細胞カプセル化装置の設計開発を行い、「細胞ファイバ」生成の効率化・品質安定化を図ります。
当社は細胞カプセル化装置と自動培養装置の開発により、細胞生産技術の合理化を実現し、再生医療・細胞治療が広く社会に普及することを目指します。
今後も、長期ビジョン「E-Vision2030」で掲げる「進化する豊かな生活づくり」に貢献していきます。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。