2021年12月15日
スプリッタ型サイレンサ(左)、横軸ポンプ用渦防止装置 ガードマウス(右)
荏原製作所(以下:荏原)は、公益社団法人 発明協会が主催する「令和3年度関東地方発明表彰」にて、「スプリッタ型サイレンサ」と「横軸ポンプ用渦防止装置 ガードマウス」に関する特許で発明奨励賞を受賞しました。
地方発明表彰では、全国を8つのブロックに分け、各地域において優れた発明やその実施化、及び指導、奨励、育成に貢献した技術者や研究者を表彰しています。科学技術の向上および産業の発展に寄与することを目的として1921年に創設されました。
(1)スプリッタ型サイレンサ
道路トンネル等の換気設備には、換気ファン等の各種音源からの騒音が外部に漏れないようにするため、換気風路内にサイレンサが設置されています。本発明はサイレンサの圧力損失を大きくすることなく低周波音を効果的に小さくするために、サイレンサの内部流路形状を考案したものです。圧力損失の低減は、送風機の動力費やサイレンサの設置台数を減らす効果があることから,機器費・工事費の低減に貢献する点が評価されました。本発明はスプリッタ型サイレンサとして既に製品化され、高い評価を得ています。
(2)横軸ポンプ用渦防止装置 ガードマウス
近年のゲリラ豪雨等への対策として、排水機場では既設水槽を活用したまま従来よりも更に「運転水位を下げたい」「排水量を増やしたい」といったニーズが増えていますが、有害な渦を防ぐ対策が必要です。従来は土木構造物で対応していましたが、渦防止装置であるガードマウスの発明により費用を抑えてポンプの機能向上と信頼性向上を実現した点が評価されました。
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受賞内容の詳細
(発明協会HPへ)
荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指しています。荏原は水、空気、熱エネルギーなどの流体技術の研究・開発を通じて社会インフラの強靭化を支えてまいります。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
ガードマウス」は当社の製品名です。