2022年03月01日
荏原製作所(以下:荏原)は、北陸農政局より鎧潟第1排水機場(以下:本機場)におけるポンプ設備の新設工事を受注しました。
本機場は、米作りをはじめ果樹や野菜の栽培が盛んな新潟県中西部に位置しています。この地域は複数の河川に囲まれていることや、海抜ゼロメートル以下の土地を含む低平地であることから、古くから大雨による水害に悩まされてきました。江戸時代に干拓が始まり、戦後は段階的に排水機場の建設や排水路などの整備が進み、地域の湛水被害は改善され農業経営の安定化が実現しました。しかし、近年は建設から40年以上経過した施設や機械設備の老朽化が課題となっています。本機場も運用開始から60年が経過し役目を終えたため、新たな鎧潟第1排水機場として生まれ変わります。
今回の工事は、既設機場に代わって新たに建設される排水機場の大型ポンプや周辺設備を設計、製造、施工するものです。また、運用開始後は本機場から周辺に位置する鎧潟第2、第3、第4機場の運転監視や制御も行います。施設の信頼性を向上させ、効率の良い維持管理を行うことで、地域の農業生産の維持や農業経営の安定に貢献します。
工事諸元
(抜粋)
|
横軸斜流ポンプ (1350HZGM型)
Φ1350mm×4.17m3/s×4.0m×234kW
|
4台 |
工期 | 2022年1月26日~2024年2月29日 | |
施工場所 | 新潟県新潟市西蒲区矢島地内 |
荏原は、雨水排水機場では国内トップのポンプ納入実績を持ち、現在も新設はもちろん更新や改造など多くのプロジェクトを遂行中です。荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指しています。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。