2022年04月07日
実証試験の様子(グリーン部分が排水ポンプ)
荏原製作所(以下:荏原)は、国土交通省(以下:国交省)が進める「マスプロダクツ型排水ポンプ設備」に関する実証試験を国交省、他参画企業と共に実施しました。
国内の排水機場は建設後40年以上経過した施設が増加しているため、今後、老朽化した排水ポンプ設備の「大更新時代」が到来します。それに備えて、効率的かつ効果的に排水ポンプ設備の更新を行う手法や技術開発が求められています。このような背景から、2021年4月19日に国交省とポンプメーカ2社、自動車エンジンメーカ3社との間で新たな排水ポンプの開発に向けた取り組み「マスプロダクツ型排水ポンプ実証試験の共同実施に関する基本協定書」が締結されました。
今回の実証試験は、ポンプメーカと自動車エンジンメーカの異業種連携による初の試みです。荏原は、自動車エンジンメーカ3社の自動車エンジンとの実証試験がスムーズに行えるように、運転効率の高いポンプを製作しました。また、据付作業が容易に行えるようなポンプ・減速機・エンジン用の共通架台も製作、設置しました。
2021年12月末 | 国立研究開発法人土木研究所(茨城県つくば市)に実験用排水ポンプを納入 |
2022年1月~2月 | 実験用排水ポンプに車両エンジンを採用した設備の実証試験を、同研究所で実施 |
2022年3月に、実証事業の現場検証を実施する6カ所の市町が決定されました。荏原はマスプロダクツ型排水ポンプ設備の実現を通じて、安全・安心に過ごせる社会インフラを支えてまいります。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
参考リリース:国土交通省が公募した技術研究 「新たな排水ポンプの開発に向けた取り組み」の基本合意について