2022年06月24日
荏原製作所(以下:荏原)のグループ会社 エリオット・グループは、水素を含む低炭素の天然ガス・パイプライン輸送ネットワーク用に設計したコンプレッサ「140TCH型パイプライン・コンプレッサ」を発表しました。
140TCH型パイプライン・コンプレッサは、 厳しいNOx・CO2排出規制が求められるパイプライン・ステーションの新規および更新投資において、電動機駆動ソリューションとして利用することができます。 エリオットは、気候変動や一段と複雑化・厳格化する排出規制に応じて持続可能性の課題に対応し、高度な140TCH型の設計に取り組みました。
(1) 可変周波数駆動(VFD)モータ直結型の標準的なフットプリント
(2) 最適効率を実現するカスタム空力設計
(3) 定期保守インターバルの延長が可能
(4) ギアレス構造によりフットプリントの小型化、潤滑油の少量化、高効率性を実現
(5) 補器システム(潤滑、軸封、計装)をスキッド内に収納、一体で運搬設置が可能
(6) 機内配管、配線をスキッド内に収納、少ない現場作業で迅速かつ容易な設置が可能
(7) コンプレッサ内部への容易なアクセス
プロダクトイントロダクションマネジャー トッド・オマティックのコメント
「米国においては、天然ガスを取り巻く状況が、劇的に変化しています。シェール・ガス生産が発展を遂げた後は、温室効果削減が重視される流れになっています。そのような中では、電動機駆動ソリューションが最適です。また、天然ガス輸入のニーズが高まっている欧州では、その結果として、ガスの輸送および分配ネットワークを変える必要性に直面しています。電動機駆動コンプレッサはガス・タービンに代わる低炭素排出手段として受け入れられています。」
天然ガスがパイプラインを通して生産地から加工施設、貯蔵場所そしてエンドユーザーへ送られる際、コンプレッサは圧力と流量を維持する上で重要な役割を果たします。荏原グループは、2050年までに二酸化炭素排出を実質的にゼロにするカーボンニュートラルを目指し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。