2022年07月26日
ポンプ室内 排水ポンプ
荏原製作所(以下:荏原)は、都市化の進展や河川の流出形態変化により排水機能が低下した旧名草排水機場の機能回復のため、和歌山平野農地防災事業所により新たに建設された名草排水機場(以下:本機場)に大型排水ポンプを3台納入しました。
和歌山平野地区は稲作を中心に、野菜や果樹などの多様な作物が生産される県下有数の農業地域です。一級河川である紀の川の流域であることから、農業用水を補うための小河川や多くの用水路が古くから整備されています。しかし、近年は降雨形態の変化や都市化による保水機能の低下により、小河川や用水路から雨水があふれ農地や宅地に浸水被害が発生する危険性が高まっています。水被害の軽減を目的に本機場に導入されたポンプは、全台稼働すると毎秒10トンの排水能力です。今後、くらしや産業を支える設備として地域に貢献してまいります。
今回の工事では、ポンプの排水能力増強が求められました。旧名草排水機場の排水量から30%増量を実現しています。また、ポンプの性能も向上したことで、維持管理費の低減も期待できる設備となりました。
工事諸元 (抜粋) |
横軸斜流ポンプ(1350×1200HZGE型) Φ1200 mm×3.34m3/sec/台×2.3m×112kW |
3台 |
工期 | 2019年2月23日~2022年6月30日 | |
施工場所 | 和歌山県和歌山市和田地内 |
荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指しています。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。