2022年09月06日
表彰状(左)、休泊川排水機場を遠隔監視する操作室内(右)
荏原製作所(以下:荏原)は、国土交通省関東地方整備局長より2021年度の「優良工事」「優秀工事技術者」「安全管理優良受注者」の3部門で表彰されました。「優良工事」「優秀工事技術者」の受賞は、荏原が2022年3月に完工した「R2休泊川排水機場外遠隔監視操作制御設備更新工事」が評価されたものです。また、2021年に完工した工事26件に対する安全対策向上への取り組みが評価され「安全管理優良受注者」も同時に受賞しました。
休泊川は群馬県太田市、大泉町の市街地を流下し利根川左岸に合流する一級河川です。河川流域には住宅や企業、主要交通路線などが多いため、豪雨などにより休泊川が増水した際、浸水などの内水被害の軽減を図ることを目的に、休泊排水機場の大型排水ポンプが利根川に排水しています。
荏原は、水を送るポンプ設備などの提案、設計、調達、機械設備工事、アフターサービスの総合エンジニアリングによって、近年激化する都市水害の課題を解決しています。休泊川排水機場および谷田川第一排水機場の排水設備は、遠隔管理されています。今回の工事では、信頼性向上及び機能維持を目的として、重要な設備である操作制御設備、遠隔監視操作設備の更新、改造を行いました。
主要機器諸元 | 操作制御設備一式 (主ポンプ機側操作盤 2面、発電機盤 2面 他) |
工期 | 2021年3月17日~2022年3月25日 |
【受賞概要】
(1)優良工事
広範囲の工事対象箇所において、制約条件も多い中円滑に工程調整を行った点と、ポンプ停止期間を大幅に短縮する工夫が高く評価されました。
(2)優秀工事技術者(技術者:笠原 晃)
設備全体の機能や品質を確保した上で、適格な施工管理を行った点と、若手女性技術者による現場施工管理を実施する等、担い手の育成にも努めたことが高く評価されました。
(3)安全管理優良受注者
安全対策の向上に向けた荏原の取り組みが高く評価されました。
荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指しています。荏原の社会システム事業では排水能力を向上させたポンプの開発や、メンテナンスが容易な設備やサービスの提供を通じて、社会インフラの強靭化を支えてまいります。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。