メインロビー (アクアリウム)
ホワイトホールルームとオフィスルーム
荏原製作所(以下:荏原)は、多様な人材の活躍を促進しつつ、データドリブンな戦略策定・意思決定に寄与する手段として、2022年9月に荏原専用のバーチャル空間をメタバースプラットフォーム「cluster」*1 内に構築しました。
1. 背景
当社は、長期ビジョン「E-Vision2030」において、人材の活躍促進と一層の経営のスピードアップ・品質向上を掲げています。新型コロナウイルスの世界的な流行以降、物理的な接触や人の移動が制限される中で、メタバースをビジネスに活用する動きが広がっています。このような背景を受け、当社は既存のビジネスモデルからの脱却や、これからの新しい働き方の検討・導入を視野に入れ、メタバースを活用した経営と人材の活躍促進を目指します。
2. 概要
当社は、2022年7月にデータに基づく意思決定を推進するため、データストラテジーチームを発足しました。並行して行っているダイバーシティプロジェクトでは、性別・国籍・年齢などの目に見える違いではなく、専攻や知識などの目に見えない多様性を重視するタスクダイバーシティを推進しています。バーチャル空間上では、目に見える情報に頼らず、本質的な観点で物事を判断することが可能です。当社が目指す「競争し、挑戦する企業風土」を実現するため、アイディアや成果そのもので評価が可能な空間の構築を目指します。
3. バーチャル空間構成
バーチャル空間は、3種類の部屋で構成されています。
メインロビー(アクアリウム)
クリーンな水、あざやかなサンゴ、さまざまな魚やウミガメが遊泳するアクアリウムは、祖業のポンプ製品を始め、精密電子事業、環境事業、新規事業を含め、当社の創業精神「熱と誠」、技術、未来に向けた思いに触れることができます。天井の水面から差し込む光はスポットライトをイメージし、フロントに設置した巨大なステージは、訪れる全ての方にとって、新たなステージへのスタート地点、全ての方が主役になれる舞台となる事への思いが込められています。
ホワイトホールルーム
コンセプトカラーの白は、清らかなイメージのほかに、真実を明らかにする、スタートするといったイメージを想起させます。利用するすべての方が、自由にディスカッションし、ワクワクする会議を体験いただくための場となっています。
オフィスルーム
現実世界のオフィスに出社しているような体験ができる会議室です。窓外の景色は、当社の羽田本社最上階からも見ることができる富士山や宇宙空間の二種類を用意しました。コンパクトな会議室のため、参加者同士の理解をより深めるイベントや小規模な懇親会などの利用を想定しています。さまざまな方にメタバースを心地よく体験していただく空間です。
4. 今後の展開
今後、バーチャル空間では、内定式やインターンシップなどの採用関連*2や営業関連のイベントを実施する予定です。データストラテジーチームは、荏原が独自で開発したピープルアナリティクスを活かし、バーチャル空間上での人材活躍促進をさまざまな視点から分析し、デジタル・ディスラプション(デジタルによる破壊的イノベーション)に対応した人材開発モデルを構築していきます。また、メタバースを取り入れたビジネス戦略により、より迅速かつ精度が高い経営の意思決定に活用していきます。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
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