2022年10月11日
荏原製作所(以下:荏原)は、データドリブンな戦略策定・意思決定に寄与する手段として、VR技術及びメタバースを活用した人材開発モデルを構築するため、2022年10月に株式会社 日本HP(以下:日本HP)とVRソリューションパートナーシップ*1を提携しました。
当社は、長期ビジョン「E-Vision2030」において、人材の活躍促進と一層の経営のスピードアップ・品質向上を掲げています。そのためには、「競争し、挑戦する企業風土」を醸成し、企業価値向上のために自ら考え行動することで、変革を起こせる人材による組織づくりが欠かせません。社長直轄のデータストラテジーチームでは、従業員の資質や適性を可視化し、より効率的かつ効果的な人材計画・人材配置を可能にする取り組みを進めています。
当社は、2022年7月にデータに基づく意思決定を推進するため、データストラテジーチームを発足しました。また、2022年9月にダイバーシティプロジェクトと共同で、メタバースを導入しました。
メタバースにおいては、性別・国籍・年齢などの目に見える違いではなく、専門や知識などの目に見えない多様性を重視するMetaversity*2に取り組んでいきます。可視的な先入観を排除したアバター会議や、その他の活動を通じて、バーチャル空間から直接得られる情報だけでなく、高度かつ最先端なVRデバイスから得られる生体情報と、当社で独自開発したピープルアナリティクスを融合させることによって、人材開発モデルの構築に取り組みます。
今後はHP製のVRデバイスを活用し、アバター会議などを通じて生体情報の収集・分析を行います。既存のピープルアナリティクスを組み合わせ、メタバース上での新たな人材開発モデルとパーソナルデジタルツインの構築を目指します。生体信号の計測は、消費者の無意識の心理や行動を可視化して、定量評価の応用にも期待され、ニューロマーケティング分野でのビジネス展開にも発展させていく予定です。メタバース上で多様なスキル・経験を持った人材が有機的に繋がり、イノベーションを加速させる空間構築を開拓します。
日本HPとのVRパートナーシップについては、下記のHP VRソリューションポータルサイトのパートナーシップで紹介されています。https://jp.ext.hp.com/immersive/partners/
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
VRに最適なハードウェアを提供するHPと、価値あるVR体験を創出する企業とのパートナーシップを結ぶことで、VRパートナー各社と共同で価値あるVR体験を訴求していくことを目的とした取り組み。
MetaverseとDiversityを掛け合わせた造語。アバターを使用することによる目に見えない違いによる多様性のインクルージョンをMetaverseによって促す考え方。