荏原製作所(以下:荏原)は、神奈川県内広域水道企業団の飯泉(いいずみ)ポンプ場において電機設備の更新工事(ポンプ設備整備工事含む)を受注しましたのでお知らせします。
1.背景
飯泉ポンプ場は、神奈川県西部を流れる酒匂川(さかわがわ)から取水した水を、ポンプで約4.7 ㎞離れた小田原市上曽我の導水トンネルまで送る施設です。水はその後、神奈川県内広域水道企業団が所有する各浄水場へ導水され、浄水処理された後、水道水として利用されています。
2.概要
季節や天候等による水需要量の変化に伴い、導水ポンプの導水量も変更する必要があります。導水ポンプは要求される水量に対して、ポンプの運転台数や回転速度を調整し、インフラ設備として安定した運転を継続することが求められます。今回受注した更新工事は、ポンプ設備の延命化を図ることの他、速度制御装置を更新し、安定供給を継続させるものです。
工事諸元
(抜粋)
|
【更新】
・速度制御装置の更新(セルビウス方式からVVVF インバータ制御方式)
・主ポンプ用電動機の更新
|
4組
4台 |
【整備】
・主ポンプ設備の整備
|
4台 |
工期 |
2022 年6 月24 日から2026 年3 月25 日 |
施工場所 |
神奈川県小田原市飯泉884番地 |
3.今後の展開
荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指しています。社会システム事業では排水能力を向上させたポンプの開発や、メンテナンスが容易な設備やサービスの提供を通じて、社会インフラの強靭化を支えていきます。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG 重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。