2023年01月23日
授賞式の様子
荏原製作所(以下:荏原)が新たに開発したドライ始動対応横軸ポンプ技術(以下:本技術)が、第6回インフラメンテナンス大賞※1における農林水産省部門で優秀賞を受賞しました。インフラメンテナンス大賞における受賞は、第1回開催時に「国土交通大臣賞」を受賞した「楽々点検ポンプ」に続き2度目となります。
私たちの生活や産業活動の基盤となる施設は、高度経済成長期に集中的に整備されました。排水機場をはじめとする施設や設備も建設後40年以上経過したものが増えたため、その機能を発揮することが難しくなっていることからインフラを戦略的に維持管理・更新することが求められています。
本技術は、農業用の揚排水に用いられる電動機駆動の吸い上げ式横軸ポンプ(口径350~2000mm)を非満水状態で始動(ドライ始動)する際に一時的に増大する電動機始動電流を抑制するものです。これにより、フリッカ現象※2を抑えるだけではなく、ポンプ羽根車の空運転中に満水から排水運転へ安定した移行も可能にします。本技術によりポンプ本体に安価なドライ始動装置を取り付けるだけで、電気設備による高価な始動電流抑制対策が不要となり、既設ポンプ設備の整備費用を大幅に削減することができます。
■詳細は
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荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指しています。社会システム事業では排水能力を向上させたポンプの開発や、メンテナンスが容易な設備やサービスの提供を通じて、社会インフラの強靭化を支えていきます。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG 重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。