2023年11月21日
荏原製作所(以下:荏原)は、国土交通省 北海道開発局より上統内排水機場(以下:本機場)におけるポンプ設備の更新工事を受注しました。
本地区は北海道十勝管内に位置する、小麦や豆類、キャベツなどの畑作が盛んな地域です。既設の排水施設が建設されてから約40年が経過し老朽化が進んだことや、近年の気候変動が影響していると考えられる豪雨による河川の増水、また、泥炭土に起因する地盤沈下の進行により、農地の湛水被害が見られるようになりました。今回更新される本機場の排水量は、従来の約1.5倍となり、引き続き地域の浸水被害防止に貢献してまいります。
今回の工事は以下を予定しています。新しく設置される3台のポンプが稼働すると、本機場の排水能力は1,620m3/min です。これは標準的な25m プールの水を約22秒で空にする能力です。
工事諸元 (抜粋) |
横軸斜流ポンプ 2000HZGE型 Φ2000mm×540m3/min✕4.7m |
3台 |
工期 | 2023年9月14日~2026年3月27日 | |
施工場所 | 北海道中川郡幕別町新川地内 |
荏原は雨水排水機場では国内トップのポンプ納入実績を持ち、現在も新設はもちろん更新や改造など多くのプロジェクトを遂行中です。荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指しています。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG 重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
※文中の「〇〇〇型」の表示は当社の機種記号です。