2023年12月20日
ポンプ羽根車(Φ4600mm)搬入の様子
荏原製作所(以下:荏原)は国営尾張西部土地改良事業(S60~H8)で造成した日光川河口排水機場(以下:本機場)において、国内最大級のポンプ設備の整備を実施し、排水機場における据付工事を完了しました。
伊勢湾に注ぐ日光川流域は約300km2におよび、約100万人が生活を営み、稲作を中心とする農業経営が展開されています。その約半分は海抜ゼロメートル地帯で自然排水が難しい地域であることから、本機場は重要なインフラ施設のひとつとして約26年前に建設されました。今後も地域の農業経営の安定を支え続ける施設であり続けることと、設備維持管理費を軽減していくことを目的に、今回、経年劣化した口径4,600mmの大型ポンプ設備と減速機の大規模整備が行われました。
今回整備されたポンプ設備は1秒間に75m3を排水する能力を持つ、国内有数の大口径ポンプです。荏原の富津工場(千葉県)で対象機器の分解、清掃、補修、部品交換、各種検査を実施しました。
工事諸元(抜粋) | ・立軸可動翼軸流ポンプ 4600VSKGE型 整備 Φ4600mm×75m3/s×3.7m×1台 ・直交軸歯車減速機(流体継手内蔵) 整備 |
工期 | 2021年6月~2023年10月 |
施工場所 | 愛知県海部郡飛島村梅之郷地内 |
荏原は、雨水排水機場では国内トップのポンプ納入実績を持ち、現在も新設はもちろん更新や改造など多くのプロジェクトを遂行中です。荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指しています。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。