2024年01月31日
整備後、据付中の大型排風機
荏原製作所(以下:荏原)は、東日本高速道路株式会社 新潟支社 湯沢管理事務所発注の関越トンネル谷川立坑に設置されている大型排風機の整備工事を完了しました。
関東地方と新潟県をつなぐ関越トンネルは、延長10㎞以上に及ぶ国内で2番目に長いトンネルです。急峻な岩壁と複雑な地形といわれる谷川岳を貫く本トンネルは、30年以上前から物流や人の往来を盛んにし、産業や暮らしを支えている主要なインフラ施設です。
トンネル換気設備の一つである「排風機」は、通行車両から出る排気ガスを換気し安全な走行ができる環境を確保したり、トンネル内で火災などが発生した際、煙を外部に排出したりする重要な役割を担っています。今回の整備工事は、排風機の大型羽根車や電動機などの主要設備を現地から運び、荏原の鈴鹿工場(三重県)で整備を行ったものです。また、現地ではケーシングなどの点検を実施しました。
工事諸元 (抜粋) |
動翼可変横型軸流排風機(AEKM型) Φ3150mm×170m3/s×310kW Φ3150mm×165m3/s×335kW |
各1台 |
工期 | 2021年8月4日~2023年12月31日 | |
施工場所 | 群馬県利根郡みなかみ町小仁田(水上IC)~ 新潟県南魚沼郡湯沢町大字神立(湯沢IC) |
国内のトンネル換気市場の規模は年間約30億円と言われ、老朽設備の更新や保守メンテナンスの需要も拡大傾向です。送排風機技術では90年以上の歴史を持ち、国内の納入実績を多数もつ荏原は、さらなる高みを目指しさまざまな製品・サービスの提供を通して、今後も安全・安心に過ごせる社会インフラの発展に貢献していきます。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
※文中の「〇〇〇型」の表示は当社の機種記号です。