2024年08月23日
荏原製作所(以下:荏原)は、サステナビリティ・リンク・ファイナンス・フレームワーク(以下:本フレームワーク)を策定し、サステナビリティ・リンク・ボンド(以下:本社債)の発行を9月に予定しています。本日、本社債発行に向けた社債の訂正発行登録書を関東財務局に提出しました。
サステナビリティ・リンク・ボンドとは、企業が事前に設定した将来的なサステナビリティに関連する目標の達成状況に応じて、財務的・構造的に変化する可能性のある社債のことです。当社が、本社債を発行するのは今回が初めてです。
<h3><b>1.本社債発行の目的・背景</b></h3>
荏原グループは創業の精神である「熱と誠」により、熱意と誠意を持って仕事や人と向き合い、技術力と信頼性をさらに強化し、水と空気と環境の分野で社会に貢献していく企業であり続けたいと考えています。見通しにくい事業環境下でさらなる成長を続けていくために、当社グループは、10年後のあるべき姿とそれに向かう道筋である“価値創造ストーリー”として、2020年に長期ビジョン「E-Vision2030」を策定しました。
本社債は、「E-Vision2030」で定めた2050年のカーボンニュートラル達成に向けた当社目標を活用したものであり、その達成に向けた取り組みを着実に推進し、持続可能な社会の実現を目指します。
<h3><b>2.本社債の概要</b></h3>
発行時期 | 2024年9月(予定) |
発行総額 | 未定 |
年限 | 未定 |
KPI | GHG排出量(Scope1,2) |
SPT | 2030年度のScope1+2排出量を、2018年度比で55%削減 |
判定日 | 2031年12月末 |
債券特性 | SPTが判定日において未達成の場合(達成を確認できない場合を含む)、本社債の償還までに、社債発行額の0.1%に相当する金額を(1)寄付、または(2)排出権もしくは証書の購入を実施します。具体的な内容については、償還日までに必要な決議を経て決定します。 (1)寄付 未達となったSPTの改善に関連する公益社団法人・公益財団法人・国際機関・自治体認定NPO法人・地方自治体やそれに準ずる団体・組織に寄付します。 (2)排出権もしくは証書の購入 排出権(CO2削減価値をクレジット化したもの)もしくは証書(グリーン電力証書、非化石証書、I-REC等)を購入します。 |
ストラクチャリング・エージェント※ | みずほ証券株式会社 |
主幹事証券会社 | みずほ証券株式会社、野村證券株式会社 |
第三者評価機関 | 株式会社格付投資情報センター |
<h3><b>3.本フレームワークの策定および外部評価の取得</b></h3>
本フレームワークについて、以下の原則等と適合していることを、第三者評価機関である株式会社格付投資情報センターよりセカンドオピニオンを取得しています。
・サステナビリティ・リンク・ボンド原則2024(ICMA)
・サステナビリティ・リンク・ローン原則2023(LMA等)
・グリーンボンドおよびサステナビリティ・リンク・ボンドガイドライン2022年版(環境省)
・グリーンローンおよびサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン2022年版(環境省)
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG 重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
※
フレームワークの策定やセカンド・パーティー・オピニオン等の外部評価の取得に関する助言等を通じて、SDGs債の発行支援を行う者のこと
■参考
・長期ビジョン「E-Vision2030」