中東・アジア・北米地域のサービス&サポート(S&S)拠点を強化
アブダビにエネルギーカンパニーのサービスショップを新設
~高まるサービス需要に対応し、世界各地で拠点を展開~


2024年10月07日

荏原製作所(以下:荏原)のエネルギーカンパニーは、2025年度第4四半期に、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国(以下:アブダビ)内に、エネルギーカンパニー製品向けのサービスショップを新規開設します。さらに、2025年6月には、旗艦拠点であるアメリカ合衆国ヒューストンで稼働中のサービスショップの能力拡充も実施します。

1.背景


荏原は、中期経営計画「E-Plan2025」においてエネルギーセグメントを、カーボンニュートラルやエネルギートランジッションを背景とする経営環境の変化に適応した新たな成長事業へと転換させるべく、拠点の拡充・統廃合によるグローバルサービスネットワークの最適化を進めています。今回のサービスショップの新設・拡充は本戦略の一環によるものです。
(その他の拠点拡充・統廃合は<ご参考>箇所を参照ください)

2.概要


アブダビに新設するサービスショップについて
このたび、中東湾岸諸国および周辺国へのサービス需要に対応するため、アブダビにおいてサービスショップの新設を決定しました。当社では、中東およびアジアをエネルギー分野での成長地域と位置づけており、コンプレッサ・タービン、カスタムポンプにおけるサービス&サポート(以下:S&S)需要は今後ますます増加すると想定しています。サウジアラビアで既に稼働中のカスタムポンプ向けサービスショップや2023年に稼働を開始したコンプレッサ・タービン向けのサービスショップに加え、今回の新拠点の稼働により、高まるサービス需要に対応する体制を整えます。

所在地 Khalifa Economic Zone, Plot No. KHIA8-134 Taweelah, Abu Dhabi, United Arab Emirates
敷地面積 14,391 ㎡
建物面積 6,658㎡
主なサービス内容 部品製造・修理・トレーニング・指導員派遣など
カバー地域 サウジアラビアを除く中東地域全域
工事着工 2025年度第1四半期
竣工 2025年度第4四半期

ヒューストンの旗艦拠点拡充について
ヒューストンはエネルギー分野の中心地の一つであり、お客さまやマーケットの需要が旺盛で、今後も成長が見込まれる地域です。ポンプ、コンプレッサ・タービンなどの回転機器に対するより高度かつ迅速なサービスを提供するため、既存サービスショップの能力拡充を決定し、2025年6月の完工を予定しています。

所在地 2001 West Sam Houston Parkway North Houston, TX 77043-2421
拡充内容 既存施設を約7,000㎡から約9,300㎡へ拡張。最新鋭の設備増強により生産規模を拡大。20名以上の増員を計画し、現地の雇用創出と地域に貢献。

3.今後の展望


エネルギーカンパニーでは「エネルギー領域で、優れた機器とサービスを提供することで、最良のソリューション提供者となる」ことをビジョンに掲げ、コンプレッサ・タービンおよびカスタムポンプを主力製品とし、今後もS&S拠点の新設・統廃合を進め、お客さまの需要に応えてまいります。


※:第1四半期(1~3月)、第2四半期(4~6月)、第3四半期(7~9月)、第4四半期(10~12月)

<ご参考>

「拠点の拡充・統廃合によるグローバルサービスネットワーク最適化」におけるこれまでの進捗について


コンプレッサ・タービンとカスタムポンプの営業、サービス機能の統合の一環として、インドネシアにおいて、当社として初となる、ポンプとコンプレッサ・タービン双方をカバーするサービスショップを新設し、2024年5月に稼働を開始しました。本拠点において、高まる当地でのサービス需要に対応していきます。
ご参考リリース:Ebara Elliott Energy Opens New Service Center in Indonesia

また、お客様の操業拠点やマーケットの他地域への移動に伴い、カナダのバーリントンおよびグアテマラのサービスショップの統廃合をそれぞれ2023年9月末、および2024年3月に実施しました。これによりサービスネットワークを最適化し、お客さまに効率的にサービスを提供する体制を構築するとともに、S&S事業の収益性の改善を図ります。