2024年10月24日
荏原製作所(以下:荏原)は、札幌市より手稲中継ポンプ場(以下:本機場)における雨水ポンプ用エンジンと減速機の更新工事を受注しました。
本地区はもともと低湿地帯であることや、河川の源流から河口までの距離が短く勾配が比較的急なことから、約50年前までは大雨が降ると大量の水が街に流れ込む地域でした。その後、人工河川や下水処理場の建設などが進み、大きな被害が起きることは無くなりましたが、近年の気候変動が影響していると考えられる豪雨による水災害は増加しています。1974年に建設された本機場は、設備の老朽化やそれに伴う信頼性の低下が課題になっていました。今回ポンプシステムを構成するディーゼルエンジンと減速機を更新することで、引き続き大雨による洪水や浸水の防止に貢献する施設としての役割を担っていきます。
今回の工事は以下を予定しています。
工事諸元 (抜粋) |
立軸斜流ポンプ用 4サイクルディーゼルエンジン 2479kW✕1000min-1 同 可変速流体継手付減速機 |
各1台 |
工期 | 2024年8月19日~2027年3月10日 | |
施工場所 | 北海道札幌市手稲区新発寒7条11丁目1-1 |
荏原は雨水排水機場では国内トップのポンプ納入実績を持ち、現在も新設はもちろん更新や改造など多くのプロジェクトを遂行中です。荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指しています。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG 重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。