2024年11月11日
オンライン開催の様子
荏原製作所(以下:荏原)は、10月3日に国内の著名な先生方をお招きして、
「Society5.0を実現する荏原の取組みとその課題」と題した第11回EOIシンポジウムをオンラインで開催しました。
当社のEbara Open Laboratory(以下:EOL)※1では、技術発展を支える人材を育成するEbara Hi-tech University(以下:EHU)※2を展開しています。EHUではEbara Open Innovation(以下:EOI)※3シンポジウムを、「技術分野を横断した学術と事業をつなげる産学連携共創の場」と位置付け、2018年から開催しています。
近年、AI技術の目覚ましい進歩やコンピュータ、通信技術の向上により、サイバー空間とフィジカル空間が高度に融合したSociety5.0の社会が実現しつつあります。その実現に向けて、将来のありたい姿を想像し、取り組む過程で起こりうる課題を認識し、その解決方法を探ることは非常に重要になります。
そこで今回のシンポジウムは、「Society 5.0を実現する荏原の取組みとその課題」をテーマとし、白坂 成功 教授(慶応義塾大学)、大西 亘 准教授(東京大学)、市來 和樹 取締役(株式会社Ridge-i)をお招きし、それぞれのご専門であるシステムデザイン、メカトロニクス制御、AIシステム開発の視点から最先端の研究と応用事例に関するご講演をいただきました。
一方、荏原の研究者からは社内で検討・実用化を進めている事例の紹介を行いました。
またラウンドテーブルディスカッションでは、「Society 5.0、および、beyond Society 5.0 に向けた将来構想」と「Architecture/Architect」をキーワードとし、Society 5.0 を実現するための課題と解決方法について様々な立場・観点から議論を行いました。 EOLや事業部から総勢約 150 名が参加しました。
荏原は、長期ビジョンE-Vision2030で「進化する豊かな生活づくりへの貢献」を重要課題として掲げています。荏原のEHUでは、国内外の研究者を招聘した講演や講習会などを実施し、製品競争力の強化や技術力向上、新規事業の創出につなげていきます。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
【開催履歴】
・第10回EOIシンポジウム「製造業に革新をもたらす新たな映像コンテンツと最新可視化技術」
・第9回EOIシンポジウム「サイバーフィジカルシステムによる流体機械開発の革新と価値創出~ 異業種での挑戦から読み取る近未来 ~」
・第8回EOIシンポジウム「将来デバイスとCMPの挑戦課題(More Moore, More than Moore)」
・第7回EOIシンポジウム「音のビジネス価値を考える~音響技術の最前線とビジネス応用~ 」
・第6回EOIシンポジウム「The 6th Ebara Open Innovation Symposium on CMP -Approaches to Smart CMP-」
・第5回EOIシンポジウム「The 5th Ebara Open Innovation Symposium on Computational Science & Optimization for Advanced Products & Processes」
・第4回EOIシンポジウム「The 4th EBARA Open Innovation Symposium on Post CMP Cleaning Technology」
・第3回EOIシンポジウム「The 3rd EBARA Open Innovation Symposium on Cavitation」
・第2回EOI国際シンポジウム「The 2nd Ebara Open Innovation International Symposium on CMP」
・第1回EOI国際シンポジウム「The 1st Ebara Open Innovation International Symposium on CMP」
※1 EOL(Ebara Open Laboratory)
研究者の人事交流、実施テーマ等が社内でオープンになっている荏原のコーポレートの研究組織
※2 EHU(Ebara Hi-tech University)
最先端の知識や技術を学ぶことで、研究者・エンジニアの技術の向上や、新たな研究アイデア創出を推進する取り組み
※3 EOI(Ebara Open Innovation)
若手研究者を外部研究機関内で育成しながら、高度な技術課題解決に関する共同研究を実施していく、独自のオープンイノベーション形態