火力発電所向けボイラ給水ポンプ(中国)

荏原最大規模を誇る横軸多段ポンプが、中国の火力発電所で稼働しています

約14億と言われる中国の人口。ここ数年は減少に転じているものの経済は成長を続けています。それに伴ってエネルギー需要も増加。再生可能エネルギー発電を推進すると共に火力発電所の新設計画も進んでいます。
そのひとつのプロジェクトである事業用火力発電所に、荏原のボイラ給水ポンプ(BFP:boiler feed pump )が採用されました。火力発電所の心臓部に相当する極めて重要な役割を果たします。火力発電所では、高圧蒸気でタービンに動力を与えて、タービンと直結された発電機が回転することにより発電が行われますが、ここではボイラ給水ポンプを使い高温の水をボイラへと送り込むことによって蒸気が作られます。したがって、ボイラ給水ポンプが停止すると、発電を行うことができなくなることから、ボイラ給水ポンプには極めて高い信頼性が求められます。
また近年、再生可能エネルギーの普及に伴い、火力発電には発電系統安定化のための負荷調整機能や急速負荷変化対応など、過酷な運用方法への対応が求められており、ボイラ給水ポンプについても、部分負荷運転や起動停止頻度の増大など運転条件が厳しくなり、より一層の高機能・高信頼性が要求されています。