大型PP・PDHプラントのAPI ポンプパッケージ
(サウジアラビア)

荏原のポンプ総計67台が、サウジアラビアの巨大PPプラントを支えています

ポリプロピレン(PP)は、軽量でありながら強度、耐熱性、加工性にも優れた汎用樹脂です。その特性から、フィルムや自動車、家電などの工業部品や雑貨など、さまざまな用途に広く利用されています。1954年に合成に成功してから50年以上が経ちましたが、世界での需要量は汎用樹脂の中で最も高い成長率が見込まれています。このようなポリプロピレン市場は、触媒性能の飛躍的な進展とともに成し遂げられた製造プロセスの大幅な改良・簡素化によって支えられています。
当社は、サウジアラビアのジュベイル(Jubail)工業都市に、ポリプロピレン製造プラントを建設する大型プロジェクトにおいて、API*(American Petroleum Institute)規格に準拠したポンプパッケージを総計で67台受注しました。このAPIポンプパッケージは、ポリプロピレンを生産するためのプロパン脱水素プロセス(PDH :Propane Dehydrogenation)および、プラントユーティリティー※(UTOS)にて使用されています。これまでの当社のサウジアラビアの石化プラントへの豊富な納入実績やサウジアラビア拠点(EBARAPUMPS SAUDIARABIA LLC.)よる充実したアフターサービス体制が高く評価され、受注につながりました。
※米国石油協会。米国最大の石油・天然ガス産業の業界団体。業界標準の策定と標準に基づく認定をはじめ、さまざまな活動を行っている
※プラントを稼働させるために必要な電力や水、燃料などを供給するための設備のこと