農業に必要な水を供給

稲作や畑作など、食を支える「水」を運ぶ農業用ポンプを手がけています

農作物の増産のため、また水が不足している農地へ人工的な水の供給を行うために行われているのが灌漑(かんがい)です。紀元前から、メソポタミア、エジプトといった中東で灌漑が行われていた証拠が見つかっており、当時から人類が自然な降水量だけでは生育できない作物を栽培していたことがわかっています。もちろん現代でも灌漑が社会発展に果たす役割は非常に大きく、世界人口は増加し続けているので、農地の生産性を高める必要があります。また、人口が増加していない地域でも担い手の減少や農地面積が限られている場合もあり生産性の向上は必要です。

そうした農地へ水を送るためには農業用ポンプは欠かすことができず、荏原のポンプも日本をはじめ世界中で活躍しています。低い溜池から高い所にある農地まで大量に水を送ったり、遠くの農地まで河川から水を高圧力で移動させたりします。また近年、異常気象による干ばつなどの自然災害が多発していることもあり、日本だけでなく東南アジアでも使われ、農業生産を支えています。このように日本で培った技術を活用して、世界の各地域の地形や気候条件などに合わせたポンプの設計から製造、制御システム構築、維持管理まで最適なものを提案できるよう積極的に取り組んでまいります。

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