巨大トンネルの換気制御

60年以上前から手がけている、新鮮な空気を送り込む「トンネル換気システム」

皆さんが普段何気なく通っているトンネルでは、トンネル内を換気するさまざまな機器が使われています。例えば天井についている巨大な扇風機のようなジェットファンは、新鮮な空気を強力に送り込むもの。ほかにもトンネル内の汚染された空気を坑外へ排出する排風機なども活躍しています。交通車両による汚染物質の排出量は技術の進歩により減少してきていますが、数kmにもおよぶ長いトンネルや、渋滞が発生したトンネルでは排気ガスが充満することもあり、換気機能はトンネルにとって重要な位置付けとなっています。
荏原は1958年からはトンネル換気ファンの製作を行い、これまで数多くの国内主要トンネルへの納入を行ってきました。トンネル内の環境を計測機器のデータから把握し、最適な換気制御を行うことによって、通行する車両が常に安全に走行できる環境を提供しています。また、火災発生時には排煙の役割を担い、トンネル内での安心・安全な環境に貢献しています。