社長メッセージ

取締役 代表執行役社長 CEO兼COO
細田 修吾
グローバル・エクセレント・カンパニーとしての
もう一段の進化を目指して。
荏原グループは、創業以来110年以上にわたり、高い技術力を駆使して世界中で広く事業を継続・拡大させてきました。
2023年2月に発表した中期経営計画「E-Plan2025」は、長期ビジョン「E-Vision2030」の”2030年にありたい姿”からのバックキャストと、前中期経営計画「E-Plan2022」の課題を受けて策定しました。プロダクトアウトからマーケットインの視点での取り組みを加速するため、「顧客起点での価値創造=起業化」をテーマに、それぞれのセグメントで更なる競争力強化を進めています。
E-Plan2025の2年目である2024年は、受注高、売上収益、営業利益のいずれも4期連続で過去最高を更新することができました。ROIC12.2%、ROE16.2%、営業利益率11.3%、売上CAGR12.8%となり、資本の効率性、収益性は高い水準を維持しつつ、成長性においては2023年を上回る水準となりました。
E-Plan2025の最終年度である2025年においては、期間中で継続的に実行してきた成長投資、基盤投資による減価償却費等の固定費負担は増えていきますが、効率性、収益性、成長性の指標は、いずれも中期経営計画の最終目標を上回る計画です。

E-Plan2025の重点領域に対する進捗については、各セグメントにおいて顧客対応力を強化する体制整備が進み、ワンストップでの顧客接点やソリューション営業の展開が加速しています。エネルギーセグメントでは、中東の石油化学案件でコンプレッサ、タービン、カスタムポンプを一括受注し、建築・産業セグメントでは、標準ポンプ、冷凍機、送風機の営業を一体化することにより、各案件で製品を横断した受注が増加しました。対面市場別組織への移行から2年が経過し、事業間のシナジーが確実に現れてきています。
新たなビジネス機会の創出では、水素、地熱、SAF、アンモニアをはじめとした新エネルギー分野向けの製品について、受注や試験運転に繋げることができました。特に水素関連分野では、世界初となる製品の開発と実スケール商用製品試験・開発センターの建設が進行中です。2025年は、ソリューション提供型ビジネス開発の加速と収益化、新エネルギー関連ビジネスの推進、新規事業への投資も継続してまいります。
資本効率と財務健全性のバランスに配慮しつつ、長期的な企業価値向上に繋がる必要な投資を行いながら、成長戦略から得られる利益は株主の皆さまに適切に還元してまいります。
荏原グループは、今後も持続的な成長機会をグローバルなマーケットインの視点で捉え、SDGsをはじめとする社会課題の解決に事業を通じて貢献するとともに、企業価値の最大化に取り組んでまいります。
皆さまのより一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2025年3月
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