エバラ時報 No.244 p.18 藤井 宗俊 ほか
新川の下流域に位置する新川右岸排水機場は,1953年に運用が開始された歴史の古い排水機場である。その老朽化に伴い,新機場が隣接して建設され,ポンプ設備を全面的に更新し,2012年から運用が開始された。この歴史的な全面改修に当たり,当社のポンプ関連設備に関わる技術を基に,ポンプや電動機の高効率化によるランニングコスト低減のほか,耐食性の向上や旧機場の使いやすさを継承するなど,設備の維持管理性向上のための様々な工夫を導入している。また,本機場は,遠隔監視操作による常時排水が行われており,その新旧切替が課題であったが,綿密な現地調査と工夫によって,短期間かつ運用に支障を来すことなく完了することができた。