表1 設計ごみ低位発熱量・ごみ組成
項目 低質ごみ 設計ごみ 高質ごみ
低位発熱量 4180 kJ/kg 6270 kJ/kg 8360 kJ/kg
水分 58.81% 52.01% 45.21%
可燃分 26.41% 33.56% 40.71%
灰分 14.78% 14.43% 14.08%
①焼却炉
形式: エバラHPCC型ストーカ式焼却炉(HPCC=High Pressure Combustion Control)
処理量: 1200 t/d(600 t/24 h×2基)
②ボイラ
形式: 過熱器付自然循環式水管ボイラ
蒸発量: 53.2 t/h(最大58.5 t/h)×2基
蒸気条件: 400 ℃×4.0 MPa(ゲージ圧,過熱器出口)
③蒸気タービン発電設備
形式: 蒸気タービン(復水式)+発電機
タービン定格: 12 MW×2基
④排ガス処理設備
排ガス処理方式:
半乾式有害ガス除去(消石灰スラリー噴霧)+乾式有害ガス除去(消石灰噴霧)+活性炭噴霧+バグフィルタ
⑤煙突
形式: 外筒 鉄筋コンクリート造
内筒 鋼製
高さ: 80 m
⑥公害防止基準値※1〔煙突出口排ガス基準値〕
[]内は,日本で使用される単位,標準酸素濃度で変換した値である。
ばいじん:
80 mg/m3(NTP)以下(O211%換算値)
[72 mg/m3(NTP)以下(O212%換算値)]
硫黄酸化物:
260 mg/m3(NTP)以下(O211%換算値)
[81.9 ppm以下(O212%換算値)]
窒素酸化物:
400 mg/m3(NTP)以下(O211%換算値)
[175.4 ppm以下(O212%換算値)]
塩化水素:
75 mg/m3(NTP)以下(O211%換算値)
[41.4 ppm以下(O212%換算値)]
一酸化炭素:
150 mg/m3(NTP)以下(O211%換算値)
[108 ppm以下(O212%換算値)]
ダイオキシン類: 0.1 ng-TEQ/m3以下(O211%換算値)
[0.09 ng-TEQ/m3以下(O212%換算値)]
(※1:公害防止基準値は,当グループの保証範囲ではないが,参考のために示す。)
①年間累計運転時間 :8000時間以上
②運転範囲(焼却量負荷) :60~110%
(ただし,110%負荷は,2 h/d以内)
③炉 出 口 温 度 :850 ℃以上,2秒間以上
④灰の熱灼減量 :3%以下
⑤ボ イ ラ 効 率 :80%以上
⑥火格子交換率 :運転時間 8000 h 1%未満
 運転時間 16000 h 2%未満
 運転時間 24000 h 2.5%未満
 運転時間 32000 h 3%未満
表3 ストーカ軸受温度実際測定値
単位 ℃
位置 燃焼ストーカⅠ 燃焼ストーカⅡ
威海 軸受冷却構造無 162 152
南昌 軸受冷却構造有 111 109.5
温度差 51 42.5
表4 性能試験結果(100%負荷)
試験項目 単位 保証値 1号炉 2号炉 結論
ごみ処理量 t/d 600.0 665 605 合格
ボイラ総合効率 % ≧80.00 80.25 82.6 合格
主蒸気流量 t/h 53.2 54 54.13 合格
主蒸気温度 400
(+10,−5)
400 398.9 合格
主蒸気圧力 MPa 4.00
(+0.2,−0.3)
3.92 3.95 合格
灰の熱灼減量 % ≦3.00 1.72 1.14 合格
850 ℃以上の排ガス滞留時間 s ≧2.0 4.8 5.3 合格
ごみ低位発熱量 kJ/kg 6270.0 6132 6605