表1 設計ごみ低位発熱量・ごみ組成
項目 低質ごみ 設計ごみ 高質ごみ
低位発熱量 4187 kJ/kg 6699 kJ/kg 8374 kJ/kg
水分 56.1% 48.4% 43.2%
可燃分 25.2% 33.4% 38.9%
灰分 18.5% 18.1% 17.8%
表2 設備仕様
項目 形式・仕様
焼却炉 エバラHPCC型※1 ストーカ式焼却炉
処理量:2000 t/d(500 t/24 h×4基)
ボイラ※3 過熱器付自然循環式水管ボイラ
蒸発量:47.0 t/h(最大51.7 t/h)×4缶
蒸気条件:400 ℃×4.0 MPa(ゲージ圧,過熱器出口)
蒸気タービン
発電設備※4
蒸気タービン(復水式)+発電機
タービン定格:18 MW ×2基
発電機定格:20 MW×2基
排ガス処理
設備※3
集じん方式:バグフィルタ
HCl・SOx除去方式:半乾式有害ガス除去(消石灰スラリ噴霧),乾式有害ガス除去(重曹噴霧)
脱硝方式:無触媒脱硝(SNCR)※2,触媒脱硝(SCR)※2
ダイオキシン類・水銀対策:活性炭噴霧方式
煙突※3 外筒:鉄筋コンクリート造,内筒:鋼製
高さ:80 m
表3 煙突出口排ガス基準値
項目 O211%換算値 O212%換算値
ばいじん ≦8.0 mg/m3(NTP) ≦7.2 mg/m3(NTP)
硫黄酸化物 ≦50 mg/m3(NTP) ≦15.8 ppm
窒素酸化物 ≦80 mg/m3(NTP) ≦35.1 ppm
塩化水素 ≦10 mg/m3(NTP) ≦5.5 ppm
一酸化炭素 ≦50 mg/m3(NTP) ≦36.0 ppm
フッ化水素 ≦1 mg/m3(NTP) ≦1.0 ppm
ダイオキシン類 ≦0.1 ng-TEQ/m3(NTP) ≦0.09 ng-TEQ/m3(NTP)
表4 保証事項
項目 保証事項
年間累計運転時間 8000時間以上
運転範囲(焼却量負荷) 60~110%
ただし,110%負荷は2 h/d以内
炉出口温度 850 ℃以上,2秒間以上
灰の熱灼減量 3%以下
ボイラ効率 80%以上
火格子交換率 運転時間 8000 h 4%未満
    16000 h 11%未満
    24000 h 15%未満
    32000 h 18%未満
表5 建設スケジュール
項目 スケジュール
契約 2013年1月
機器据付け 2013年7月~2014年9月
試運転(ごみ焼却) 2015年1月~2016年3月
引渡し 2016年3月
表6 性能試験結果(100%負荷)
番号 保証項目 単位 保証値 1号炉 2号炉 3号炉 4号炉 判定
1 過熱蒸気温度 400
(+5,−10)
398.6 398.1 401.4 400.0 合格
2 ボイラ効率 % ≧80 82.56 81.58 82.88 81.29 合格
3 排ガス850 ℃滞留時間 s ≧2 3.0 3.2 3.3 3.2 合格
4 NOx(NTP,dry,O211%)
SNCR使用時ボイラ出口NOx濃度 mg/m3(NTP) ≦80 78.2 72.5 ※1 ※1 ※1
SCR出口NOx濃度 mg/m3(NTP) ≦80 46.7※2 ※1
5 煙突出口排ガス(NTP,dry,O211%)
DUST mg/m3(NTP) ≦8 4.0 3.3 4.1 4.1 合格
HCl mg/m3(NTP) ≦10 7.2 3.6 7.4 6.5 合格
HF mg/m3(NTP) ≦1 0.7 0.6 0.8 0.7 合格
SOx mg/m3(NTP) ≦50 8.9 1.7 1.6 0.1 合格
CO mg/m3(NTP) ≦50 6.6 24.2 4.4 15.3 合格
TOC mg/m3(NTP) ≦10 2.0 1.7 4.4 1.4 合格
Hg及び化合物 mg/m3(NTP) ≦0.05 <0.0003 <0.0003 <0.0003 <0.0003 合格
Cd及び化合物 mg/m3(NTP) ≦0.05 <0.008 <0.008 <0.008 <0.008 合格
Pb+Crその他重金属 mg/m3(NTP) ≦0.5 0.31 0.1 0.29 0.18 合格
排ガス黒度 リンゲルマン ≦1 <1 <1 <1 <1 合格
DXN ng-TEQ/m3(NTP) ≦0.1 0.088 0.075 0.075 0.063 合格
6 ごみ処理量 t/d 500 535.56 561.44 536.19 550.78 合格
7 熱灼減量(湿灰) %(重量) ≦3 2.06 2.78 2.88 2.64 合格