表1 基幹改良工事における主な工事内容
受入供給設備 仕様変更
ごみ計量機 秤量30 t(IC カード方式)×4 基 計量機増設
ごみクレーン 全自動フォーク式グラブバケット×2基 省エネバケット採用
燃焼設備
給じん装置 4 軸スクリューコンベヤ× 3 基 かき取機増強
インバータ方式
焼却炉 全連続燃焼式流動床炉(TIF 炉) 緩慢化燃焼,低空気比運転,排ガス再循
環実施に伴う改造
処理能力:390 t/d(130 t/d×3基)
不燃物排出装置 ジャケット付2 軸スクリューコンベヤ× 3 基 更新
砂分級装置 密閉型振動ふるい× 2 基 更新
砂循環装置 バケットエレベータ× 3 基 部分更新
燃焼ガス冷却設備
ボイラ 自然・強制循環併用式水管ボイラ 水管更新
エコノマイザ更新
蒸気量:22 t/h× 3 缶
常用圧力:2.65 MPa× 290 ℃
減温塔 水噴射式 部分更新
余熱利用設備
蒸気タービン 多段式抽気復水タービン 抽気式タービンに変更
発電機 三相交流同期発電機:5 500 kW 発電量を5 100kWから5 500kWに増量
排ガス処理設備
バグフィルタ エアパルス逆洗式× 3 基ろ布種:PTFE ろ布面積増量ろ布種変更
通風設備
押込送風機 ターボブロワ× 3 基 高効率タイプに変更
二次押込送風機 ターボファン× 3 基 高効率タイプに変更
排ガス再循環送風機 ターボファン× 3 基 新規設置
誘引送風機 ターボファン× 3 基 高効率タイプに変更
灰出し設備
混練成形機 薬剤混合押出成形式× 2 基 更新
飛灰コンベヤ チェーンコンベヤ× 3 基 更新
固化灰バンカ 容量:19 m3 ×4基 更新
表2 工事工程
DCS更新工事契約 2012 年 7 月
DCS更新工事 2013 年 2 月
DCS更新工事竣工 2013 年 3 月
基幹改良工事契約 2013 年 12 月
共通系工事 2014 年 6 月
1号炉系工事 2014 年 7 月~ 10 月
 予備性能試験 2014 年 11 月
 引渡性能試験 2014 年 12 月
2号炉系工事 2015 年 7 月~ 10 月
 予備性能試験 2015 年 11 月
 引渡性能試験 2015 年 12 月
3号炉系工事 2015 年 2 月~ 5 月
 予備性能試験 2015 年 5 月
 引渡性能試験 2015 年 6 月
タービン関係工事 2015 年 7 月~ 12 月
全体予備性能試験 2015 年 12 月
全体引渡性能試験 2016 年 1 月
竣工 2016 年 3 月
表3 引渡性能試験結果
項目 単位 判定基準 結果 判定
1号 2号 3号
焼却能力 t(/ d・炉) おおむね130 125 129 129 合格
排ガス
ばいじん濃度 g/m3
(NTP)
≦0.016 <0.001 <0.001 <0.001 合格
硫黄酸化物 m3(NTP)
/h
≦2.4 0.027 <0.019 <0.024 合格
窒素酸化物 ppm ≦160 26 22 23 合格
塩化水素 g/m3
(NTP)
≦280 18 44 49 合格
一酸化炭素 ppm ≦100 3 3 6 合格
DXN類 ng-TEQ/ m3(NTP) ≦0.5 0.0083 0.004 0.015 合格
焼却残渣(炉下残渣)
水銀 mg/L ≦0.005 <0.0005 <0.0005 <0.0005 合格
アルキル水銀 mg/L 検出されないこと 検出せず 検出せず 検出せず 合格
カドミウム mg/L ≦0.3 <0.005 <0.005 <0.005 合格
mg/L ≦0.3 <0.01 <0.01 <0.01 合格
六価クロム mg/L ≦1.5 <0.02 <0.02 <0.02 合格
ひ素 mg/L ≦0.3 <0.01 <0.01 <0.01 合格
セレン mg/L ≦0.3 <0.01 <0.01 <0.01 合格
熱灼減量 % ≦3 0.3 0.2 0.3 合格
焼却残渣(飛灰処理物)
水銀 mg/L ≦0.005 <0.0005 <0.0005 <0.0005 合格
アルキル水銀 mg/L 検出されないこと 検出せず 検出せず 検出せず 合格
カドミウム mg/L ≦0.3 <0.005 <0.005 <0.005 合格
mg/L ≦0.3 <0.01 <0.01 <0.01 合格
六価クロム mg/L ≦1.5 <0.02 0.02 0.03 合格
ひ素 mg/L ≦0.3 <0.01 <0.01 <0.01 合格
セレン mg/L ≦0.3 <0.01 <0.01 <0.01 合格
熱灼減量
(原灰)
% ≦3 0.6 0.5 0.5 合格
CO2 削減率 % ≧20 46.3 合格
空気比 1.3 1.3 1.3