濾過砂入れ替え作業風景
濾過池の調整井は半円筒や円筒形状で,正面には柱を並べたような非常に凝った意匠が施され,装飾的な大変珍しい外観です(図1)。濾過池の天端には花崗岩の笠石が敷かれています。
忌部浄水場は平成30年に100年を迎えた歴史のある施設であり,1号から6号濾過池と附帯施設の9施設は国の登録有形文化財に登録されています(図2)。
図1 1号濾過池調整井正面
図2 登録有形文化財記念碑
明治28年,内務省御雇工人のW.K.バルトン氏(図3)の水源調査によって忌部に水源を求める計画が立てられました。その計画をもとに千本ダムを建設し,浄水場をはじめとする各施設の整備を行い,大正7年6月1日に給水を開始しました。以後,松江市の発展とともに人口が増加し,11次に及ぶ拡張事業を経て現在に至っています。
忌部浄水場は,千本ダムと大谷ダムを水源とし,現在,松江市で1日に使われる水61800 m3の約20 %の水道水が作られています。
図3 W.K.バルトン氏記念碑
千本ダム(図4)は,山陰地方で最初にコンクリートが用いられた水道専用のダムであり,大正8年に完成した全国35番目の近代上水施設です。高さ15.76 m,長さ約109.09 mの溢流式直線重力粗石コンクリートダム造で,外観は御影石で覆われ,粗石が谷積みされた希少な造りであり,平成15年度土木学会選奨土木遺産に認定されています。
ダムの周辺は,桜の公園として整備され,忌部の桜の名所として地元で親しまれています。
図4 千本ダムと桜
1) 文化遺産オンライン 忌部浄水場
2) 水道の歴史「松江市水道デジタルアーカイブ」
3) 土木学会 千本堰堤 平成15年度選奨土木遺産受賞
4) 松江市上水道局 忌部浄水場のしくみ
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