2030年度に向けた長期ビジョン「E-Vision2030」の中で、人材の活躍促進を重要課題の一つに位置づけました。
ダイバーシティ・エクイティ＆インクルージョン推進部門の設置など、多様な人材が働き甲斐と働き易さを感じながら活躍し、競争し、挑戦する企業風土を具体化します。

”一人ひとりが強みを発揮し、仕事を通じて成長できる環境をつくります。
お互いの価値観を尊重し、相互に響き合う企業文化への変革を進め、会社の成長、社会への貢献を実現していきます。
業務革新・生産革新を行い、多様な働き方を選択できる職場づくりを目指します。"

荏原がより強い企業となり成長し続けるために、これまでの日本人男性中心の会社経営に、性別や国籍などにとらわれず多様な人材を参加させます。また、従業員一人ひとりが個性を活かし、能力を最大限に発揮できる就業環境を整えています。

荏原では、ダイバーシティ・エクイティ＆インクルージョン（DE&I）を前提、手段、ありたい状態として定義し、推進しています。

ダイバーシティ・エクイティ＆インクルージョン（DE&I）の理念浸透と心理的安全性（※）の保たれた職場環境の構築を目指し、役員向けに研修、社員向けのeラーニングを実施しています。

※組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態

女性従業員が仕事を通じ成長している実感を持ち、自らの能力が発揮できていると感じながら働ける会社を目指しています。 そして、その実現に向けて働くことに誇りを持ち、キャリアアップができる支援をしています。

2023年12月現在、荏原の女性従業員比率は21.1％、基幹職(*)に占める女性従業員比率は7.2%です。
＊基幹職とは、管理職を指します。

女性従業員を基幹職、基幹職手前、若手の3階層に分類し、各層に合わせたキャリア形成支援の強化・加速を行っています。

＊基幹職とは、管理職を指します。

各種団体や都道府県などが実施する女性活躍推進に関する認証を取得しています。

荏原は在宅勤務制度、小学校在学中（小学校6年生の3月末）まで取得できる子どもの看護休暇、時短勤務などの育児と仕事の両立支援に力を入れてまいりました。今後は、子育て中の社員を性別に関わらず支援するために、育休取得者および管理職を対象としたセミナーや制度の導入を通じて、男性育児休業取得率の向上を進めています。

荏原では、社員が安心して仕事と介護を両立できるよう、さまざまな制度を整えています。テレワークや時差出勤などの柔軟な働き方に加え、法定を上回る介護休暇や最大365日間の介護休業を導入。また、社内セミナーを通じて社員の介護に対する理解を深め、仕事と介護の両立をサポートしています。

荏原では、LGBTQ+の当事者が安心して働ける職場環境の整備を進めるとともに、社内での勉強会開催や社外に向けた情報発信を通じて、多様性を受け入れる意識の啓発と風土の醸成を推進しています。性的指向、性自認、性表現にかかわらず、社員一人ひとりの多様性を包摂的に受け入れ、その多様性を力に変えることで、社会への持続的な貢献を目指してまいります。

E-Vision2030の重要課題「人材の活躍促進」では、多様な社員が働き甲斐と働きやすさを感じて活躍できる企業グループとすることを掲げています。荏原グループは、多様な人材が働き甲斐と働き易さを感じながら活躍し、挑戦する企業風土を目指しています。

2021年5月に荏原は障がい者の活躍促進に取り組む国際ムーブメント「The Valuable 500」に加盟しました。「The Valuable 500」は障がい者が社会、経済にもたらす潜在的な価値を発揮できるような社会づくりの推進を目的に、世界で500社の賛同・参加を得ることを目指すネットワーク組織です。荏原は「The Valuable 500」加盟を通じ、一人ひとりが活躍できる環境を促進していきます。

日本国内の荏原グループは60歳を定年と定めていますが、特殊な技能、技術、資格や知識を有する人、高度で卓越・熟練した専門能力を持つ人を定年後も再雇用する制度を設け、高齢者の活用に努めています。