INNOVATION STORY

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挑戦の軌跡

荏原グループ
DNA

“熱と誠”それは創業者が生み出した座右の銘です。
『与えられた仕事をただこなすのではなく、自ら創意工夫する熱意で取り組み、誠心誠意これをやり遂げる心をもって仕事をすること。』
この精神を源泉とし、これからも荏原グループは社会のためにイノベーションを起こしていきます。

First Innovator

第一人者「畠山一清」の歩み

創業者である畠山 一清は常に「熱=熱意」をもって人や仕事と向き合い、創意工夫を重ねながら、社会とお客様の期待に「誠=誠心誠意」向き合い、高めた技術で事業を通じて社会にプラスとなる価値を提供してきました。その軌跡を辿ります。

1881

1905

1910

1912

1916

1920

1921

Moment of Innovation

挑戦の物語

「日本の近代化に貢献したい」「社会の課題を解決したい」という熱意と誠意を原動力に、荏原グループは社会・産業・くらしを支える製品・サービスを提供し、社会に貢献してきました。それらの過去、現在、そして未来への挑戦をご覧ください。

1912 - 1944

日本の近代化を支える

荏原は創業以来、舶来機械が主流であった中、国産の製品を積極的に世に送り出し、日本の産業発展に寄与しました。 関東大震災や世界大戦を乗り越えて、ポンプだけでなく、送風機や冷凍機などの新製品にも挑戦し、日本の近代化に不可欠なインフラを築きました。 現在の荏原の技術基盤は、その歴史的な成果に支えられています。

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1912

世界に認められた渦巻きポンプを広める

畠山一清が、世界的に認められた井口在屋博士の渦巻きポンプの理論に基づいた優れた製品を世に広めるため、ゐのくち式機械事務所を設立。

1916

日本でも記録的な大型渦巻ポンプを受注

優に20tもある、当時では記録的な大型ポンプ。荏原製作所本社に今も飾られている。荏原のポンプシェア拡大のきっかけとなった。

1924

日本発の軸流ポンプ完成

この時代、土地改良・耕地整理事業の興隆により大容量のポンプが求められていた。そこに荏原はいち早く着手し、要望に応え業界に衝撃を与えた。

1930

日本発のターボ冷凍機

人絹(人造絹糸)工場や百貨店など数々の大規模施設が建設されていた。そこで活躍する空調用途のターボ冷凍機は非常に好評となった。

1931

国産初の水道用急速濾過装置完成

ポンプ事業を発展させる中、災害に備えた水インフラの整備を検討したことで、水処理プラントを完成させ、日本の発展に貢献した。

1938

当時我が国最大の大型圧縮機1号完成

コンプレッサ・タービンであり、ターボ機械の一種。初の大容量機であったが、完成した圧縮機は性能が輸入品以上に優秀だったことから、常備機となった。

1950 - 1990

戦後復興、
高度経済成長期を支える

荏原は技術力の向上と生産体制の整備に努め、多くのポンプや送風機を生産しました。 それは日本の戦後復興と高度経済成長期のインフラ整備において重要な役割を果すこととなります。 戦争による技術の遅れを埋めるため、積極的に新しい技術を取り入れ、独自の製品開発にも意欲的に取り組みました。

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1956

新コンセプトの標準ポンプ拡販開始

これまでは工場・施設向けの大型ポンプを納入していたが、経済の発展に伴い、家庭向けポンプの需要が加速。大量生産・大量販売という新コンセプトの標準ポンプを完成させた。

1961

ごみ問題解決に向け廃棄物処理プラント事業に参入

事業・工業の発展に伴い、大量のごみが問題となっていた。ごみ燃焼のため、ストーカ式ごみ焼却炉1号機を納入し、廃棄物処理プラント事業に参入した。

1963

工場の蒸気を利用した吸収冷凍機第1号機受注

高度経済成長により、多数の工場が立ち上がっていく中、工業から排出されている蒸気に着目。蒸気を有効利用する冷凍機である吸収冷凍機を受注した。

1968

米国エリオット社と技術提携によりグローバル化へ

ポンプ事業とシナジーを生む業界に着目し、米国エリオット社との技術提携を開始。石油精製及び石油化学向けコンプレッサ事業をより拡大し、海外進出へのきっかけを掴んだ。

1977

ごみ問題解決に向け都市ごみ用流動焼却炉1号納入

1961年に始まった、ストーカ式ごみ焼却炉では燃焼できないものが社会の発展により増加。そこで、ストーカ式よりも温度が高く効率良く焼却できる流動焼却炉を納入した。

1980 - 1999

情報化社会の発展に
貢献する

日本経済は、円高と石油危機によるインフレ、不況に直面しました。 それでも、不況対策による社会インフラへの公共投資の増加は、荏原の業績の追い風になります。
しかしその後、プラザ合意以降の急激な円高は、荏原の輸出への意欲を冷え込ませてしまいました。
荏原は精密・電子・環境といった次の成長テーマへの挑戦を始めました。

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1985

精密・電子事業に参入

半導体デバイスの高性能化と小型化が加速。風水力事業において蓄積したポンプの技術を活用し、半導体向けの真空ポンプを開発。翌1986年にはルーツ型ドライ真空ポンプ1号機を納入。

1987

有毒ガスに対応の吸収式(乾式)排ガス処理装置の販売

進行する環境問題の解決に向けて、地球温暖化ガス、有毒ガスなど製造工程で発生する有害ガスを無害化し、大気に放出するための排ガス処理装置を開発。

1992

進む近代化に対応すべくCMP装置1号機納入

電子機器、工場機械の小型化が進んだことで、半導体のニーズも微細化・多層化が必要となった。それに荏原も対応すべく、CMP装置を完成。

2000 - 未来

持続可能な世界の実現に向けた
新たな挑戦

持続可能な世界の実現に
向けた新たな挑戦

近年では成長分野へ注力し、グローバルネットワークの整備・強化、マザー工場となる富津工場の建設(2010年竣工)や精密・電子カンパニーの工場拡大など、将来の発展に向けた基盤づくりを進めています。また、流体技術を進化させ、社会課題解決に寄与する新製品やサービスの開発にも力を注いでいます。 未来に向けて、荏原は社会の変化に対応し、変革と挑戦を繰り返しながら、世界に貢献し続ける産業機械メーカーである事を目指しています。

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2020
循環型経済

構造タンパク質素材の製造分野における業務提携

Spiber社とともに、構造タンパク質素材の量産を目指した製造プロセスの効率化と荏原製品の代替素材・添加材として構造タンパク質素材の活用による、機能向上を目指す。

2020
持続可能な水産物の提供

閉鎖循環型システムを用いて持続可能な水産物の提供を目指す

スマート養殖の分野(ICT活用による養殖環境管理)において、当社の流体、熱に関する技術を活用し、閉鎖循環型の陸上養殖システムとサービスの構築に取り組んでいる。協業先の持つ技術との組み合わせにより価値提供を最大化することで、持続可能な方法で美味しい魚を食べ続けることができる世界を目指す。

2020
カーボンニュートラル

ブラジルでソーラーポンプユニットの販売を開始

太陽光で発電するソーラーポンプユニットで、電気が通っていない地域でも飲料水確保などの生活ニーズに対応。同時に省エネルギー化による温室効果ガスの削減を目指す。

2021
人口増加・水不足・食料不足

6億人に水を届けることを目指しケニアでの水供給を支援

EBARA Pumps Europe S.p.A.は、ドイツのBoreal Light GmbHとスポンサーシップ契約を締結し、ケニア国内における飲料水供給ビジネスを支援。持続可能な社会の実現に貢献していく。

2021
人口増加・食料不足

セルファイバと細胞農業事業の社会普及を目指す

セルファイバとともに、細胞カプセル化装置の設計開発を行い、「細胞ファイバ」生成の効率化・品質安定化を図る。細胞生産技術の合理化を実現し、細胞農業事業の実現を加速させていく。

2022
カーボンニュートラル

水素コンプレッサ(Flex-Op)を開発

Ebara Elliott Energyは、水素圧縮において運転上のフレキシビリティを高めるように設計された、自由に配置可能な新しいコンプレッサデザインアレンジメントを開発。

2022
宇宙ビジネス

ロケットエンジン用電動ポンプ開発着手

荏原グループは長年蓄積してきた回転機械技術の知見を活かし、ロケットのエンジン用電動ポンプの改良ならびに輸送手段の向上に貢献するため、今後の本格的な事業化に向けロケットエンジン用電動ポンプの開発に着手した。

2022
カーボンニュートラル

二酸化炭素を発生させない水素製造技術の開発

メタンドライリフォーミング、水素分離、及び炭素捕集を連続して行う循環プロセスにより、バイオガスなどに含まれる炭化水素を原料として、二酸化炭素を発生させずに水素の製造を実現するターコイズ水素製造技術の開発を進めている。

2023
カーボンニュートラル

世界初の液体水素昇圧ポンプの開発に成功

荏原が強みを持つ高圧遠心ポンプと極低温の技術をベースに、液体水素をタンクから払い出して水素ガスタービンに供給する際に使用する、世界初の液体水素燃料供給用のポンプを開発した。

2023
人口増加・食料不足

インテグリカルチャーと細胞培養技術に関する共同開発を開始

インテグリカルチャーがバイオ資源生産技術の基盤として独自開発した細胞培養技術に荏原の流体制御技術や装置機器設計ノウハウを活用し、スケールアップ設計、開発を行い、細胞農業事業の実現を加速させる。

2023
人口増加・食料不足

日本大学との共同研究により世界の食料不足解消への取り組みを開始

日本大学は、成熟脂肪細胞を自発的に脱分化させることによって、種々の細胞に分化転換する新規の多能性細胞DFATを開発した。荏原が培ってきた流体制御技術や装置機器設計ノウハウを活用したDFAT大量製造装置の設計開発を行い、細胞農業事業の実現を加速させていく。

2023
カーボンニュートラル

液体アンモニア用キャンドモータポンプを開発

モータ部分まで液体アンモニアにサブマージド(没液)する構造を採用することにより、アンモニア液を外部に漏洩させることなく移送することが可能。より安全なアンモニア液移送に貢献していく。

2023
カーボンニュートラル

世界初の水素を燃料とした吸収冷温水機を開発

水素を燃料とすることで、燃料の燃焼に伴うCO2を排出することなく使用することが可能。また、水素を動力や電気に変換することなく、直接燃焼させて「つかう」ことができるという特徴をもつ。荏原は、灯油・ガソリン・都市ガスに替わってあらゆる場所に水素を行きわたらせる未来を目指す。

For The Next Innovation

次の100年に向かい、
更なる飛躍をめざして

荏原グループは、水・空気・電子・エネルギーに「流れ」を創る技術で、
時代と共に変わりゆく産業と社会インフラを、そして進化する情報化社会を支えてきました。
私たちはこれからも、変化する世の中に必要とされる流れを生み出し続けていきます。

それは私たちの原動力に「人と社会に貢献したい」という情熱があるからです。

「流れ」 は、荏原の根幹となる共通技術であり、その技術の力で新しい価値を社会に創造することを、
「世界」 は、生命が存在する全ての場所を、
「デザイン」 は、未来を描き、それを実現することを表しています。

私たちは、この新しい流れを生み出し、
心の豊かな笑顔に満ちた、より良い未来を創造していきます。