クライオポンプ試験施設が竣工


2021年11月12日

クライオポンプ試験施設外観と竣工式

クライオポンプ試験施設外観と竣工式

荏原製作所(以下:荏原)のグループ会社 エリオットグループ(以下:エリオット)は、米国ペンシルベニア州ジュネットに建設したクライオポンプ試験施設の竣工式を10月22日に行いました。

1. 背景

エリオットは、石油化学、精製など石油・ガス、液化ガスの分野で使用される、遠心コンプレッサ、軸流コンプレッサ、蒸気タービン、動力回収エキスパンダ、クライオポンプや極低温用液体エキスパンダの設計・製造およびサービス&サポートを提供しています。エリオットのクライオポンプは、世界中のLNG、LPGなどのプラントで低温液化ガスを移送する役割を担っています。

2. 概要

クライオポンプ・シリーズ製品(Cryodynamics®)の新試験施設は、2019年12月に着工を開始しました。本施設は、天候に左右されない屋内閉鎖型試験施設を含む6棟の建物で構成されています。 試験施設は、2つのクライオポンプ用試験設備と極低温用液体エキスパンダ専用の試験設備およびエネルギー効率の良い冷却系システムを備えています。

施設名称 Elliott Cryodynamic Products Test Facility       エリオット クライオダイナミック製品試験施設
所在地 718 Bullitt Avenue Jeannette, PA 15644
敷地面積 13エーカー (約25,610m2)
建物面積 30,000フィート(約2,787m2
投資費用 6,000万ドル (約68億円)
施設内容 クライオポンプ試験設備 2基
極低温用エキスパンダ専用試験設備

3. 今後の展開

エリオットのクライオダイナミック製品および工業製品担当バイスプレジデント Mark Babyakは、次のようにコメントしています。 「当社の新施設では、クライオポンプや極低温用液体エキスパンダの最小ユニットから、現在業界で利用されているサイズよりも大きいユニットまで、広範囲の製品の試験が可能です。さらに、最新の計測技術を装備し、お客さまごとの仕様に合わせて、液体窒素、LNGまたはLPGを使った試験ができます。また、新施設への投資は、従業員や地域社会全体に対する当社の姿勢でもあります。エリオットは地域社会とともに前進していきたいと考えています。」

荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。