畠山清二記念荏原基金(荏原基金)は、技術指導などの国際協力活動を通じて、主として東南アジア諸国との相互理解と友好関係を深めるため、1989年に荏原に設立されました。故畠山清二社長の「地域社会とともに生きる荏原」という理念のもと、企業の利益を目的としない社会貢献活動を行っています。
活動の内容は次の2項目に分けられます。
1 荏原に蓄積された経験と技術を生かして、海外の大学等を拠点とした短期技術講座(セミナーなど)を提供する。
2 現地のニーズに合った研究開発のための支援を行う。
本基金の詳しい内容については、パンフレットをご参照ください。
開発途上地域を含め世界各地からの強い要望に応えて、2019年12月末現在、セミナー・ワークショップ・研修コースなどを20ヶ国余りの国々で大小合わせて279回開催し、累計13,513名の皆さんに参加頂いております。
これらの講座は各地の大学や公的機関と協力して実施しています。荏原は経験ある技術者を講師として派遣して講座を受け持ち、参加者の技術力向上に寄与しています。参加者は大学生、官・公・民の各セクターの実務技術者が主体となっており、講座の内容も、基礎知識から公共施設や産業基盤の計画・設計・保守など、実務的な内容となっています。
アジア工科大学(タイ バンコク)などのアジアの大学や南米の大学などと協調して研修コースを実施しており、それぞれ特徴ある国際協力の場となっています。
東南アジアの大学では、「流体機械を用いたエンジニアリングを学ぶ学部」や「熱と冷凍技術を学ぶ学部」などの人気が高まり、ポンプ講座のある大学が増えてきています。それに伴い、実習のための教材が不足しておりポンプの構造や性能測定方法を学べるような教材が欲しいという要望が増えています。
そこで、2015年度からポンプを学ぶのに役立つ教材を大学に寄贈する事業を始め、カンボジア工科大学、ベトナム ホーチミン工業大学、タイ タマサート大学、ミャンマー ヤンゴン技術大学、インドネシア大学に給水ポンプユニットやポンプカットモデルを寄贈しました。
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