取締役会の役割と責務
当社は、機関設計として指名委員会等設置会社を採用し経営において監督と執行の明確な分離を実現することで、取締役会がモニタリング・ボードとしての役割を果たし、効率的かつ実効的なコーポレート・ガバナンスを実践することで株主から負託された「企業価値の持続的な向上」という命題を実現していきます。
取締役会は、「企業戦略等の大きな方向性を示すこと」、「業務執行における適切なリスクテイクを支える環境整備を行うこと」及び「独立した客観的な立場から業務執行に対する実効性の高い監督を行うこと」の 3 点を主な役割・責務と認識し、すべてのステークホルダーの立場について考慮をします。
また、当社グループが高度な ESG 経営を実践し、SDGsをはじめとする社会課題の解決に事業を通じて持続的に貢献することで社会・環境価値を向上させ、あわせて ROIC 経営・ポートフォリオ経営の実践等により経済価値を向上させていくことで企業価値を向上させていくことができるよう、長期の事業環境を見据えた経営の基本方針を策定します。
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取締役会の構成
当社は、取締役会がその役割・責務を実効的に果たすため、事業経営に関わるそれぞれの分野について、社内外を問わず十分な知識と経験を有する人材で構成される必要があると考えています。
そのために、まず基本方針において取締役に求める役割・資質要件を属性や役職ごとに明確に定め、その上で、会社経営の観点から当社にとって重要と考えられる9つの知識・経験を「取締役(非業務執行取締役)に特に期待する分野」と定義しています。複数の分野において十分な知識・経験を有することを取締役に求めています。
指名委員会は、当社の定める資質要件を満たし、かつ上述の複数の分野における知識・経験を有していることを確認の上、取締役候補者を選定しています。
2024年12月期に選任された取締役の構成は、取締役総数10名中7名が独立社外取締役で、その内3名が女性となっており、取締役会が引き続き高い独立性と多様性を備えた構成となっています。
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取締役会の実効性評価
当社は、常に最良のコーポレート・ガバナンスを追求し、その充実に継続的に取り組んでいます。
コーポレート・ガバナンスを有効に機能させるために、取締役会がどのように貢献しているかを検証し、課題を抽出し、改善を図る目的で、実効性評価を毎年実施し、その結果の概要を開示しています。
毎年の評価では、前期に課題として認識された事項の改善状況の検証を行い、その結果を踏まえて次の課題を抽出しており、連続性のあるガバナンス改革のPDCAサイクルを回しています。
2023年 取締役自身による取締役会の実効性評価
過去の実効性評価の詳細は、こちらをご覧ください。
コーポレート・ガバナンス資料室
取締役会の実効性評価については、こちらをご覧ください。
統合報告書 2024