電子ビーム型金属3Dプリンター
数値解析による変形予測結果
パウダーベッド型の金属3Dプリンターは、均一に敷き詰められた金属粉末に熱源(レーザーもしくは電子ビーム)を照射し、部分的に金属を溶融・凝固させます。この粉末敷き詰め、溶融・凝固を数十ミクロンずつ繰り返す事で、製品形状の造形物を製造する事ができます。
そのため金型などが不要で、3Dデータからダイレクトに製品形状を製造する事ができます。その特徴は迅速性や複雑形状物などの造形で、従来にはない可能性を秘めているため、ものづくりに大きな影響を与えると言われています。
ただし造形時の凝固収縮による変形を防止するため、適切な位置にサポートを取り付けて造形する事が必要になります。このサポートの設計が、金属3Dプリンターにとって特有のノウハウとなります。
様々な形状品の造形によってこのノウハウを蓄積するとともに、数値解析技術を構築することによって造形前に変形箇所を予測可能にしています。これら実験と解析の両面から造形技術の向上に取り組み、迅速で正確な造形を可能にしています。この造形技術により、従来では考えられなかった製品の複雑化が可能になり、製品性能の向上・差別化に寄与します。
もう一つの大きな特徴は、粉末金属からダイレクトにものづくりができることです。既存材料に縛られること無く、当社の製品性能に合致したオリジナル材料の開発とその材料を使った製品化により、差別化された製品の開発に取り組んでいます。
造形物の例
造形直後のオープンインペラ