2022年07月07日
荏原製作所(以下:荏原)の次世代事業開発推進部は、特定非営利活動法人日本細胞農業協会の活動方針に賛同し、同協会に入会しました。
近年、細胞培養技術を用いた新しい食料生産が世界中から注目されています。将来的な人口の増加に伴い、タンパク質不足などの食料問題が懸念されていますが、伝統的な畜産や農業による生産だけでは課題を解決することが難しいと言われています。また、生産を拡大することで、温室効果ガスの排出の増加、水産資源の枯渇といった環境面や、アニマルウェルフェア(動物福祉)の観点での課題があります。
細胞農業とは、特定の細胞を培養・増殖させることで、本来の方法で作られる肉や植物などと全く同じものを作り出すことができる新しい生産方法です。必要とする産物のみを生産できるため、水資源、土地、温室効果ガスの排出を大幅に削減できることから、持続可能な食糧生産技術として、世界中で急速に発展しています。
当社は、長期ビジョン「E-Vision2030」で「水や食べ物に困らない持続可能な社会づくりへの貢献」を掲げています。次世代事業開発推進部では、同協会への参画を通じて、他の参画企業・機関とのパートナーシップを構築し、細胞農業事業の実現を加速させていきます。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。