2024年08月01日
荏原製作所(以下:荏原)は、将来宇宙輸送システム株式会社が合計17社・1大学※1とともに立ち上げる、高頻度な宇宙輸送サービスの実現に必要な「次世代型宇宙港(以下:NSP※2)」のあり方を検討するワーキンググループ(以下:NSP-WG)に参画いたします。
<h3><b>1.背景</b></h3>
荏原では、2020年に実施した新規事業アイディアコンペティション「E-Start2020」をきっかけに航空宇宙技術分野への参入検討を開始し、翌2021年に専門部門を発足しました。「人と宇宙のつながりを当たり前に」をミッションに、宇宙への輸送手段の低コスト化実現に貢献するため、ロケットエンジン用ポンプの開発を進めています。
<h3><b>2.概要</b></h3>
このたび参画するワーキンググループでは、NSPのあり方について検討します。将来的な高頻度輸送を実現するためには、宇宙輸送を支えるための拠点が欠かせません。NSPは、高頻度の宇宙輸送を支えるための拠点として、ロケットの打上げや着陸にはじまり、旅客、見物客、施設利用者など幅広い目的で来ていただくことを目指し、モールなどの商業施設、ライブ会場などのエンタメ施設のほか、エネルギー施設や災害対策施設など、宇宙輸送に関わる幅広い施設との組合せも想定しています。また、本NSP-WGでは、陸上だけではなく洋上にも検討の範囲を拡大し、これまでにはない斬新かつ実用性の高い宇宙輸送拠点を計画いたします。
<h3><b>3.今後の展望</b></h3>
荏原はこれまで培ってきた水・空気・電子・エネルギーに「流れ」を創る技術を活かし、本NSP-WGでの活動を通して宇宙への輸送手段の低コスト化実現に向け貢献してまいります。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG 重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
※1
:ASTRO GATE株式会社、エア・ウォーター株式会社、株式会社荏原製作所、鹿島建設株式会社、株式会社商船三井、
JFE
エンジニアリング株式会社、
株式会社日本総合研究所、日本無線株式会社、日本郵船株式会社、能美防災株式会社、
パシフィックコンサルタンツ株式会社、三井E&S造船株式会社、
三井住友建設株式会社、三井不動産株式会社、
三菱HCキャピタル株式会社、三菱倉庫株式会社、国立大学法人室蘭工業大学 内海研究室 他1社 (50音順)
※2
:New Space Port
<ご参考>
<h3><b>ワーキンググループ(NSP-WG)とは</b></h3>
NSPの可能性を検討するための有期のグループで、7月31日時点で計17社・1大学が加盟しています。(参加企業数は増加する可能性があります)今後、2025年10月まで、17社・1大学で方向性を定めたうえで概略の実現性評価(Feasibility Study)を行い、将来的に建設プロジェクトが組成される場合に利用できるような成果物を作成します。
次世代型宇宙港(NSP:New Space Port)イメージ図